「とと姉ちゃん」で話される方言・遠州弁とは 口癖は「どうしたもんじゃろのう」

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NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」は、昭和初期の遠州・浜松が物語のスタートの地となります。

この記事では、ドラマ序盤で登場する「遠州弁(えんしゅうべん)」と、ヒロインの口癖である「どうしたもんじゃろのう」についてまとめます。

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目次

ヒロインは遠州育ち

朝ドラ「とと姉ちゃん」第1週は、静岡県の浜松を最初の舞台としてスタートしています。

「繊維のまち」として知られる浜松で育ったヒロイン・小橋常子(高畑充希)は、幼くして父・竹蔵(西島秀俊)を亡くすと、生活苦により一家で祖母(大地真央)を頼り上京することになります。

ヒロインの少女時代が描かれる物語序盤で登場するのが、遠州地域(旧遠江国。現在の静岡県西部)で話される方言「遠州弁(えんしゅうべん)」です。

▼ヒロイン・常子のモデルである大橋鎭子は東京生まれ。一歳の時に父の仕事により北海道に渡っています。諸事情があるのか、このあたりの設定は変更になっていますね。

東西の境界付近 遠州弁とは

遠州弁は東海東山方言(中部方言ともいう)のひとつで、基本的には東日本方言に属します(外輪東京式アクセント)。

ただし、遠州地域は方言における東西の境界とされている「糸魚川(新潟)〜浜名湖(静岡)線」の線上に位置しており、否定形が「〜ん」の形になるなど、西日本方言の特徴も併せ持っています。

筆者も学生時代に遠州、三河地域の友人が多かったため、この地域の方言には馴染みがあります。アクセント自体はいわゆる「関西弁」とは異なり関東の言葉にも近く感じますが、言葉の言い回し、リズム感などは独特の味わいがあります。

「だら」「だもんで」「じゃんねえ」

特徴的なところでは、「〜だらぁ(=〜だろう)」、「〜するら?(=〜するでしょ)」といった語尾に「ら」がつくような言い回しや、「〜じゃんねえ」(関東の人よりもかなり多用)、「〜だもんで」「~しとるもんで」「〜だに」といった言い回しを友人たちが多用していたことを覚えています。

静岡県の磐田袋井から浜松、愛知県の豊橋〜名古屋方面にかけては言語的な共通点が多いらしく、遠州三河(尾張)出身の友人たちは「ケッタ」「ケッタクリマシーン」(自転車のこと。天竜川以東ではあまり使われない?)、「こくいち」(国道一号線のこと。)などといった地元言葉の話題でよく盛り上がっていましたね。

流行語となるか?「どうしたもんじゃろのう」

「とと姉ちゃん」の小橋一家はそれほど強い遠州弁を用いるわけではないようですが、ヒロイン・常子の口癖としてフィーチャーされそうなのが、「どうしたもんじゃろのう」というセリフです。

ヒロインは幼くして一家の大黒柱となり、人生の中でたびたび進むべき道を悩むことになります。そうしたヒロインがことあるごとに口にするのが、「どうしたもんじゃろのう」という言葉。

何かと悩み多き常子ですが、さまざまな人々との出会いに導かれ、日本の出版業界に名を残す大きな仕事を成し遂げることになります。

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