テレビ朝日系ドラマ「ハヤブサ消防団」第7話では、一連の放火事件の犯人がついに判明。仲良しだったハヤブサ消防団6人組の中に犯人がいたという悲痛の展開となっています。
この記事では、犯人特定に至った証拠とともに、まだ完全には明かされていないものの犯人がどのような動機、目的で犯行を行ったかをまとめます。
犯人は消防団の中にいる!
そもそもハヤブサ消防団の中に連続放火の犯人がいると太郎(中村倫也)が確信するに至ったのには、以下のような経緯があります。
町で暗躍している「ルミナスソーラー」の真鍋(古川雄大)が怪しいと踏んでいた太郎は、火災発生時の真鍋にアリバイがあったことから、真鍋に共犯者が居るのではないかという見立てをしています。
太郎の考えではその放火犯(共犯者)は、
①漏電に見せかけて放火が出来る火に詳しい人物
②火災発生が予想された家(村西家)で消防団が張り込むことを事前に真鍋に伝えることが出来た人物
つまり、消防団のメンバーを疑わざるを得なかったのです。
さらに、編集部の中山田(山本耕史)と消防団のメンバー5人(賢作、宮原、森野、徳田、勘介)しか知らなかったはずの小説の新タイトル「郭公は都会で笑う」をなぜか真鍋が知っていたことから、太郎は消防団のメンバー5人の中に真鍋と通じている共犯者がいると確信しています。
放火犯は呉服屋の徳田省吾 特定理由は?
念願だった消防団メンバーによる東京観光旅行の夕食の宴において、太郎は特定した犯人(共犯者)を明かしています。
太郎が犯人だと特定したのは、呉服屋「一徳堂」の店主・徳田省吾(岡部たかし)でした。
太郎が徳田を犯人だと特定した理由は、
①太郎の家の庭で不審火が発生した際、現場から逃げ去った軽トラックの独特なエンジンスタート音が徳田の軽トラックと完全に一致したこと。
②現場で発見された揮発性の溶剤「ベンジン」が、着物のシミや汚れを落とす呉服屋の必需品であること。そして、随明寺の和尚により徳田の軽トラックの荷台から多量のベンジンが発見されたこと。
③太郎の家の庭で不審火が発生した夜、消防団のメンバーのうち徳田だけがアリバイを確認できなかったこと。
あくまで状況証拠ではありますが、太郎はこれらの理由から徳田を犯人と特定したのでした。
太郎は、事前にこの推理内容を伝えていた賢作ら団員とともに、警察に行く前に事実を話してほしいと徳田に迫りますが…。
▼「半沢直樹」シリーズなどでおなじみの池井戸潤氏による原作「ハヤブサ消防団」も好評。ドラマ版は原作とは少し内容が違う?
悪びれない徳田 まさかの本性が…
団員から犯行理由を問い詰められた徳田は、犯行を否定するでもなく、悪びれる様子もなく、というまさかの反応を見せます。
浩喜(一ノ瀬ワタル)の不審死(=徳田の放火現場を目撃し口封じに消された)にも関わっていたらしい徳田は、「浩喜は気の毒やった。貴重な命を犠牲にしてるんや。ありがたく俺らのエネルギーにさせてもらわんとな」などと不可解なことを言い出すと、「もうちょっと待ってくれんか。ハヤブサに戻ったら全部話すわ、約束する」とだけ告げ、そそくさとレストランを去ってしまいます。
※この消防団の会話を同じレストランの別席で盗み聞きしていた女性がいます。この女性は徳田に続いてレストランを飛び出すと、真鍋が待つ車に合流。レストランで起こった出来事を真鍋に報告したようです。
徳田が残した最後の動画「ハヤブサが活気づく時が来るんや!」
その夜、徳田は不審な死を遂げています。
死の直前、徳田は「骨董品エクスチューバー」として最後の動画を撮影。翌日に予約投稿をしたまま亡くなっています。
数少ないチャンネル登録者である消防団メンバーに向けて撮られたであろうその動画。
徳田は動画の中で、
「もうちょっとやで!ハヤブサが活気づく時がくるんや!みんなに隠し事しとんのは俺も辛かったんや。本当に悪かった。でも、仕方なかったんや。それが俺に与えられた消防団以上に大事な使命やったもんで。時間かかるかもしれんけど、みんなもいずれわかる。全ては必要な事やったんや。」
と語っています。さらに、太郎が持っていた謎の美女・山原展子(小林涼子)の写真を見たことで徳田は「導かれとるんや」と感じたとのこと。
どうやら徳田は何らかの使命感を持ち、ハヤブサのために良かれと思って一連の犯行を行っていたようです。
アビゲイル騎士団絡みか 謎の集団に侵食されるハヤブサ
これに前後して、ハヤブサ地区では謎の若者集団(アビゲイル騎士団の象徴である紫のリボンを巻いている)が大挙して押し寄せるという怪現象が起きています。
徳田は最後の動画で「ハヤブサが活気づく時がくるんや!」と息巻いていましたが、この事を予見していたのかも知れません。
アビゲイル騎士団がルミナスソーラーと結託してハヤブサの土地を取得し、その土地にアビゲイルの元信者を呼び寄せ、新たなアビゲイルの楽園を作る。ハヤブサがアビゲイルの聖地となり、過疎が解消していく…。徳田はそんな未来を思い描いていたのでしょうか。
ルミナスソーラー、アビゲイル騎士団、謎の老婆、不敵な笑みを浮かべる立木彩、そして写真に映る謎の美女…。徳田が馬脚を現したことで、バラバラだった事象が点と点になって繋がっていくかも知れません。
【追記】第8話では、徳田が「アビゲイル騎士団」の後継団体「聖母アビゲイル教団」の熱心な信者だったことが判明してます。徳田はハヤブサを聖地化したい教団のためにハヤブサの家々に火をつけて回っていましたが、犯罪がバレた段階で教団から切り捨てられてしまったようです。