2014年後期のNHK連続テレビ小説「マッサン」。
物語のスタートは、「マッサン」こと亀山政春(玉山鉄二)が妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を連れて故郷・広島県竹原市に帰郷するところから始まります。
亀山家は代々造り酒屋「亀山酒造」を営む家柄。父・政志(前田吟)、母・早苗(泉ピン子)も、政春が家業を継ぐことを期待しています。
屋号「小笹屋」 名門の竹鶴酒造
この「亀山酒造」のモデルとなっているのが、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝の生家である広島県竹原市の「竹鶴酒造」です。「竹鶴酒造」は現存する造り酒屋で、その酒造りの技術には高い評価が集まっています。
古くから「小笹屋(おざさや)」の屋号で製塩業を営んでいた竹鶴家。1733年(享保18年)に現在の酒造業を始めたといいますから、その歴史はかなりのものです。
政孝に影響を与えた父・敬次郎の仕事
竹鶴政孝の父・敬次郎は分家の生まれでしたが、本家の主人夫婦が相次いで亡くなったため、本家に入り、酒造業を受け継いでいました。
そのため、本家で生まれ育った政孝は、厳しい姿勢で酒造りに挑む敬次郎の背中を見ながら育ちます。後年見せる政孝の仕事に対する探究心、品質に対する厳しい態度は、こうした環境が育んだと言えるでしょう。
竹原の古い町並みと、竹鶴酒造の建築
「竹鶴酒造」の建物は、主屋と南の蔵が最も古く江戸期のもの。その後の増築もあり、現在では複数の棟が軒を連ねる立派なものとなっています。竹鶴酒造は、歴史的町並みの保存地区である周囲と調和し、美しい佇まいを見せています。
竹原の町は古い建物が多く残っており、散策が楽しい町です。
「小笹屋酒の資料館」は見学無料!(※土日祝日のみ)
敷地内には江戸時代から残る蔵を改装した「小笹屋酒の資料館」(入場無料、土日祝日のみ開館)があります。
館内には竹鶴家に代々伝わる酒器、酒造りに使われた道具などが展示され、商品の直売もしています。嬉しいことに、ここでは無料で銘酒の試飲が出来ますので、是非立ち寄りましょう。
小笹屋酒の資料館(竹鶴酒造)DATA ※放送時のデータです。
住所:広島県竹原市本町3丁目10-29
電話:0846-22-2021
アクセス:(電車)JR呉線竹原駅より徒歩15分 (車)山陽自動車道河内ICから車で20分
入場料:無料
営業時間:土日祝日のみ(←注意!平日はやっていない)、時間は10:00~12:00まで、13:00~16:00まで
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