TBS日曜劇場「下町ロケット」(2015年)に登場する架空の企業、帝国重工。一説には三菱重工がモデルか?などとも囁かれています。
この帝国重工は大企業らしく、社長から末端の社員まで実に縦に長〜い組織となっています。宇宙航空関連事業「スターダスト計画」に携わる社員たちは、巨大企業ならではのトップダウン的な上下関係の中で神経をすり減らし、日々の開発事業を進めています。
この記事では、帝国重工の主要登場人物の上下関係をまとめます。
社長→本部長→部長→主任→ヒラの開発者
帝国重工の主要登場人物は、以下のような上下関係を形成しています。※続編(2018年)で登場することが確定している人物は太字にしてあります。富山(新井浩文)、浅木(中村倫也)らは第一シリーズ(2015年)で登場したキャラクター。
会長・沖田=現社長・藤間と犬猿の仲(ドラマに登場するかは不明)
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社長・藤間秀樹(杉良太郎)=「スターダスト計画」言い出しっぺ
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取締役・的場俊一(神田正輝)=「反藤間」の急先鋒 国内製造部門のトップ 財前の元上司
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宇宙航空部本部長・水原重治(木下ほうか)=上層部の顔色を伺う風見鶏
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宇宙航空部長・財前道生(吉川晃司)=ロケット事業一筋
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宇宙航空部/宇宙開発グループ主任・富山敬治(新井浩文)
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宇宙航空部/若手技術者・浅木捷平(中村倫也)、佃利菜(土屋太鳳)ら
2018年追記:
2018年に放送される第2シリーズ「下町ロケット ゴースト」では、国内製造部門を統括するヒラの取締役・的場俊一(神田正輝)が登場します。
的場は上記の上下関係においては社長・藤間秀樹と宇宙航空部本部長・水原重治との間の位置にいる取締役。的場は「反藤間」を掲げ、次期社長の座を狙います。的場が社長となった場合、藤間現社長が進めてきたロケット事業「スターダスト計画」は廃止となる公算が高いようです。
また、第2シリーズでは佃の娘・利菜(土屋太鳳)が技術者として帝国重工に入社。宇宙航空部に配属されています。帝国重工が宇宙航空部門から撤退する公算が高くなると、利菜は転職すべきか悩むことに。
人間関係、それぞれの考え
次に、それぞれの人物が「スターダスト計画」をどう考えているのか、また、上司、部下とどのような関係にあるのか、簡単にまとめます。
社長・藤間秀樹
社運をかけた「スターダスト計画」を提唱した張本人であり、社員に対し「自社技術のみによる(キーテクノロジーの内製化)最新型ロケット打ち上げの成功」を厳命している。
2018年追記:「スターダスト計画」を成功させ日本の宇宙航空分野をリードしてきた藤間だが、続編では経営不信の責任を問う声が強くなり、目先の利益が見込めない「スターダスト計画」にも批判の声が上がっている。任期満了となる来季限りでの藤間の社長退任は濃厚であり、社内では後継者争いが勃発している模様。
(2018年追記)取締役・的場俊一
2018年の続編で新たに登場する取締役・的場俊一。ヒラの取締役でありながら、沖田勇現会長の息がかかった的場は次期会長の有力候補に名乗り出ている。的場は「反藤間」を掲げており、もし的場が社長に就任した際には藤間の象徴的功績である「スターダスト計画」は廃止となる可能性が高い。
宇宙航空本部長・水原重治
社長に直接報告、上申する立場であり、スターダスト計画が失敗すれば自身が失脚するため、財前に対し開発の進捗状況を厳しく問いつめる。「にっこり笑って人を切る」といわれる冷酷な性格の持ち主。
財前が佃製作所に歩み寄る態度を見せ始めると、自分の意に沿わない財前を飛び越して、その下の富山に佃製作所の部品供給テストを任せる。
宇宙航空部長・財前道生
順調に出世街道を歩んできたエリートで、新型水素エンジン開発の管理責任者。佃製作所と特許権売却についての交渉を行う。
やがて佃製作所の意志が固く「キーテクノロジーの内製化」が得策ではないとわかると、佃製作所の技術力を認め、特許の買収や使用料支払いではなく、佃の部品提供を受け入れる考えに方針転換する。この考えは「スターダスト計画」の根底を覆すものであり、本部長・水原、主任・富山から反発を受けることに。
2018年追記:「スターダスト計画」に人生をかけ、佃製作所とも厚い信頼関係を築いた財前だが、藤間の失脚に伴い宇宙航空部を追われることに。
主任・富山敬治
新型水素エンジンの現場開発責任者。特許で佃製作所に先を超された現場責任を痛感しているとともに、自分にばかり責任を押し付ける財前と、そもそもの原因である佃製作所に対し敵意を持っている。
「キーテクノロジーの内製化」を貫きたい本部長・水原の画策もあり、佃製作所の部品供給テスト(特許買収が前提であり、不合格ありき)を任される。「キーテクノロジーの外部化」を上手く阻止すれば名誉挽回、財前を追い抜いて出世コースに出る!と俄然張り切る。
若手技術者・浅木捷平
まだまだ駆け出しながら、確かな目を持つ技術者。肩書きもなく権力争いに巻き込まれていないため、素直に佃製作所の実力を見抜き、認めることに。そのため、主任・富山の考えとは食い違いも生じる。
帝国重工との窓口が財前から富山に変わってしまい困惑する佃製作所だったが、浅木が唯一の糸口となり、財前とのパイプがつながる。