NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に登場した “お笑い芸人” “コメディアン” をまとめます。
NHK連続テレビ小説では、「花子とアン」の近藤春菜(ハリセンボン)や「まれ」の鈴木拓・塚地武雅(ドランクドラゴン)、「マッサン」の西川きよしなど、たびたび芸人が出演しており、「とと姉ちゃん」でもしばしば芸人(または元芸人)が登場しています。
▷片岡鶴太郎(番頭・隈井栄太郎)
深川の材木商「青柳商店」の筆頭番頭。人情に厚い江戸っ子で、小橋家の女たちのことをいつも気にかけている。
現在では俳優、芸術家として知られるが、もともとはコメディアン。NHK朝ドラは「チョッちゃん」「春よ、来い」「梅ちゃん先生」に続き4作目の出演。
▷山口智充(甲東出版社長・谷誠治)
常子が二つ目に就職する出版社「甲東出版」で社長兼編集長を務める。男女分け隔てなく接し、新入りの常子にも編集会議に参加させるなど、当時としては先進的な感覚を持っている。谷のもとで働いたことで、常子は出版、編集の仕事の基礎を覚えることになる。
▷田口浩正(「鳥巣商事」山岸課長)
鳥巣商事の「浄書室(タイピスト)」を統括する総務課長・山岸隆一役。目上に媚びへつらい、部下には横柄に接する日和見人間で、男尊女卑の思想を持っている。
現在は名脇役、俳優として活躍する田口。80年代に「劇団東京乾電池」の研究生になった後に、お笑いコンビ「テンション」を結成し活動した過去を持つ。当時の相方は現在の「芋洗坂係長」。
▷「我が家」杉山、谷田部
「森田屋」の昔馴染みの出入り業者である「根本米穀店」の主人・根本(杉山)と「田畑乾物店」の主人・田畑(谷田部)役で出演。当初は宗吉(ピエール瀧)と酒を酌み交わすなど仲良くやっていたが、戦況の悪化とともに経営が苦しくなると、根本は廃業。田畑は宗吉を冷たくあたるようになる。
6月中旬現在、「我が家」のもう一人のメンバー・坪倉は登場していない。
▷青木さやか(奥寺の妻)
常子が最初に就職する商社「鳥巣商事」の営業課社員・奥寺の妻。
どうやら奥寺は「浄書室」の英文タイピスト・諸橋道子(野村麻純)と「不適切な関係」になっていたらしく、激怒した奥寺の妻が会社に乗り込み、諸橋を捕まえて「この泥棒猫が!」と罵る。一回のみ登場のチョイ役。
青木さやかは2000年代に「エンタの神様」などへの出演によりブレイクしたお笑い芸人で、現在は女優業もこなす。
▷ラサール石井(「西洋紡」大迫専務)
第一週に登場。ヒロインの父・竹蔵(西島秀俊)が勤める「遠州浜松染工」の得意先大企業「西洋紡」の専務・大迫博文役で登場。
接待の席で竹蔵に対し横柄な態度で接し、自らが買った「ピカッツァ」の絵(後にニセモノだと告白)を無理矢理手渡す。
「あさが来た」でラサールが演じた「萬谷」役に続く悪役かと思いきや、大迫は酒癖が悪いだけで意外にいい人だと判明。
ラサール石井は、渡辺正行らと「コント赤信号」を結成し一世を風靡したコメディアン。
▷すわ親治(居酒屋店主)
隈井や宗吉が足しげく通う深川の居酒屋のマスター。君子との待ち合わせのために酒を控えようとする隈井に、一升瓶を差し出して飲ませてしまう。
すわ親治(すわしんじ)は、「ドリフの付き人」「ドリフ第六の男」などとして知られるコメディアン。現在もピン芸人として活動している。
▷住田隆(闇市の本屋)
常子が初めて作った雑誌「スタアの装ひ」を置いてくれた闇市の店主。
演じる住田隆は俳優、コメディアンとして知られる。お笑いコンビ「ビシバシステム」のメンバーだが、現在は事実上活動休止状態。「ビシバシステム」相方の女優・ふせえりも、「日の出洋裁学校」校長・小山内節子役で登場。
▷つまみ枝豆(バラック街の男)
戦後、花山は友人・長澤(飯田基祐)と医療事業を立ち上げることになると、事業用地買収のためにバラック街を訪ねる。つまみ枝豆はバラック街にたむろする男として登場し、花山にバラック街の苦しい現状を語る。
つまみ枝豆は、「花子とアン」においても葉山家に仕える運転手・日下部役で登場している。
▷モロ師岡(平塚らいてう専任編集者・若松)
平塚らいてうへの原稿依頼を交渉することになった鞠子の前に立ちはだかる、乙葉出版の編集者・若松永正役で登場。平塚らいてうの専属編集者だという若松は、らいてうとの面会を必死に頼み込む鞠子を相手にせず、横柄な態度で接する。
俳優業で知られるモロ師岡。現在もコメディアンとしてコント、一人芝居の舞台活動も行っている。
▷おさる(水田正平の兄・正一)
水田と鞠子の結婚披露宴に親族として登場。甲府の元・豪農の跡取りだが、イマイチ親から認められていない?
▷島崎敏郎(カメラマン・本木正晴)
「あなたの暮し出版」所属のカメラマンとして登場。関西弁を話す。常子の取材にも同行。
▷片桐仁(電器店店主)
「アカバネ電器製造」の製品を取り扱う町の電器屋「西村電器」の店主役。
片桐はお笑いコンビ「ラーメンズ」のメンバーとして活動しながら、俳優としてもテレビドラマ、映画、舞台に多数出演。NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」にも出演経験を持つ。
▷西田征史(脚本担当)
「とと姉ちゃん」の脚本を担当している西田征史も、もともとはお笑い畑の人。
学生時代にお笑いコンビ「ピテカンバブー」を結成し、舞台脚本、演出を手がけるようになると、2008年に映画「ガチ☆ボーイ」の脚本担当に抜擢。その後テレビドラマ「怪物くん」「妖怪人間ベム」「実験刑事トトリ」などを手掛ける売れっ子脚本家に。
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