【とと姉ちゃん】エッセイ「小さなしあわせ」は「すてきなあなたに」がモデルか

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NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第25週(2016年9月19日〜)放送分より。

この週で常子は誌上エッセイ「小さなしあわせ」の連載を開始させます。このエッセイにはモデルとなっている実在の作品が存在しますので、簡単にまとめておきます。

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「何か書いてみないか?」花山からのオファー

東京オリンピックで沸く昭和39年(1964年)。雑誌「あなたの暮し」の売り上げも右肩上がりで、常子(高畑充希)も充実した日々を送っていました。

そんなある日。編集長の花山(唐沢寿明)は常子に対し「何か(文章を)書いてみないか?」と持ちかけます。花山によれば、すでに雑誌読者の中には常子の文章のファンも多数存在しており、常子にしか書けないものがあるのではないかとのこと。常子は突然のオファーに少々困惑しますが、少しずつ自らが書きたいテーマを模索するようになります。

誌上エッセイ「小さなしあわせ」誕生

常子が明確に「テーマ」を見つけるのは、愛する「かか」君子(木村多江)が亡くなった後のことでした。常子はこれまでの日々を振り返り、「ごく普通の暮らしの中にある “ささやかな気付き”」こそが、読み手に伝えたいテーマだと気がつくのです。

こうして、常子のエッセイ「小さなしあわせ」は「あなたの暮し」誌上で連載を開始。やがて同誌の人気エッセイへと成長していくのです。

大橋鎭子「すてきなあなたに」がモデルか

▼2015年に新装、刊行された「すてきなあなたに」のポケット版。シリーズは全10巻。

この誌上エッセイ「小さなしあわせ」は、常子のモデル人物である大橋鎭子が雑誌「暮しの手帖」誌上で連載していた人気エッセイ「すてきなあなたに」がモチーフになっていると考えられます。

「すてきなあなたに」は、1969年から長年に渡り同誌上で連載が続いた名物エッセイです。大橋鎭子ならではの温かみのある優しい文章で、時には「起業家」らしい(?)豪快な一面も見せながら、日々の生活、旅先でのちょっとした出来事などを綴っています。

単行本シリーズ累計売り上げは135万部を超え、時を経た現在も高い人気を誇っています。

以下、「暮しの手帖社」のウェブサイトに掲載されている「すてきなあなたに」単行本(第1巻)の紹介文を引用します。

1969年から連載が続く『暮しの手帖』誌の人気エッセイです。実際に目でみて素敵だと思ったこと、人と接している時に感じた素敵なこと、心に深く染み込んでいったこと、食事の時に美味しかったものとそのレシピなど、日常の生活で感じて、メモに書き留めたものを綴っています。本書、第1巻は、1969年から1974年までの連載をまとめたものです。

大橋鎭子はこの「すてきなあなたに」により、1994年に「第10回東京都文化賞」を受賞。社長、編集者としてだけでなく、作家・エッセイストとしても大きな足跡を残しています。

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