TBS系日曜劇場「VIVANT」に登場しているテロ組織「テント」の幹部・ピヨについてまとめます。テントのナンバー4の実力者に見えるピヨですが、よくよく見るとベキよりもノコルとの信頼関係が厚いように見えます。
ピヨを演じているのは、ミュージカル俳優として活躍し、NHK朝ドラ「エール」や大河ドラマ「どうする家康」などに出演した経験を持つ吉原光夫です。
「テント」のナンバー4? ヒゲの大男・ピヨはノコルの忠臣か
昨日の試写会での衣装です。
— 吉原光夫 (@mitsuoYoshihara) August 25, 2023
感謝ですっ↓#YohjiYamamoto
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中央アジアのバルカを拠点とする国際的テロ組織「テント」は、ノゴーン・ベキ(役所広司)をリーダーとし、複数の幹部がその活動を支えています。
特に最重要幹部となる人物は日本人俳優が演じており、会議の席順などから以下のような幹部の序列がありそうです。
★「テント」内の序列
▷No.1(リーダー・テント創設者)…ノゴーン・ベキ(役所広司)
▷No.2(ベキの養子)…ノコル(二宮和也)
▷No.3?(テント創設者の一人)…バトラカ(林泰文)
▷No.4?(軍事統率者)…ピヨ(吉原光夫)
▷平メンバー…シチ(井上肇)
▷平メンバー…マタ(内村遥)
ナンバー4の実力者と見られる肉体派のピヨは、ベキやノコルの指令を実行する「実働部隊のトップ」のような役割を担っていると見られます。
ピヨは特にノコルの後ろを付いて歩くような場面も多く、ノコルに忠誠を誓う部下という立ち位置にありそうです。第8話では、ノコルとピヨの結びつきを感じさせる以下のようなシーンがありました。
【ノコルとピヨの結びつきを感じさせるシーン(第8話より)】
「テント」の幹部だったアリ(山中崇)の生存を知ったベキは、アリの逃亡先に自身の最側近であるバトラカを向かわせようとします。
その際、横にいたノコルは「うん?ピヨが適任かと」とベキの采配に疑問を呈しています。恐らくノコルは「テント」にとって必要がなくなったアリの始末をピヨに任せようと考えていたのでしょう。
ベキはノコルの意見を制し、アリがすでに「自由の身」であることを伝えさせるために、信頼を置くバトラカをアリのもとに派遣しています。
このようなやり取りから見ても、「テント」幹部の中でもやんわりと「ベキ・バトラカ」派と「ノコル・ピヨ」派があるようにも感じます。
「お父さん」と呼ぶベキから今ひとつ信頼をされておらず(?)、バトラカからも行動を疑われているように見えるノコル。寡黙ながらいつもそばにいてくれる忠臣・ピヨがどこまでノコルの味方でいてくれるのか、気になるところです。
【第9話追記】
第9話でピヨの素性が明かされています。
もともとピヨは、バトラカと同じ村に住む12歳の少年でした。
当時アルバイト的にバルカの武装勢力の雑用係をやっていたバトラカは、武装勢力に捕らえられ拷問された末に瀕死の状態にあった乃木卓(後のベキ)の命を救い、自分の家に保護していました。
やがて国内の混乱が極まりバトラカの村に強奪グループが来襲すると、乃木卓はバトラカへの恩義や赤ちゃんだったノコルを守るために、公安で培った戦闘力を駆使してこの強奪グループを一掃。
これを機に乃木卓とバトラカが中心となり村の自警団が結成されると、妙に銃の腕前が良かった12歳のピヨ少年もこの自警団の中心的戦力となっていきます。
後にこの自警団が発展しバルカの孤児たちを救う集団「テント」に成長すると、ピヨは18歳で「テント」の軍事統率者を任されていきます。
村の良き先輩でありベキの参謀となったバトラカの背中を見て成長していくうちに、ピヨはいつしか「テント」の大物幹部になっていたのでした。
ピヨ。。 pic.twitter.com/kY9ZERwAxD
— 吉原光夫 (@mitsuoYoshihara) August 28, 2023
劇団四季、ミュージカル出身の俳優・吉原光夫
巨体にヒゲ面なのに「ピヨ」という可愛いお名前…。なんだかその存在が気になってしまうピヨを演じているのは、東京都出身の44歳の俳優・吉原光夫(よしはら・みつお)です。身長は186cmとのことなので、ピヨの見た目に迫力があるのもわかります。
日本工学院八王子専門学校演劇俳優科に在学中にミュージカルの世界に衝撃を受けた吉原光夫。
1999年に劇団四季のオーディションに合格して入団すると、同劇団のミュージカル舞台「ジーザス・クライスト・スーパースター」「ライオンキング」「美女と野獣」「夢から醒めた夢」などに出演しています。
劇団四季を退団後の2011年には帝国劇場開場100周年記念公演「レ・ミゼラブル」において主演・ジャン・バルジャン役を演じ、日本公演の歴代最年少主演(当時32歳)となった舞台を成功に導いています。以降、2021年にかけて何度も同作品の主役を務めているほか、数々の舞台に出演を続けています。
美しい声と迫力ある立ち姿、そして何よりも絵力のある顔面により、近年はテレビドラマやアニメの声優としての活躍も目立っています。
2020年には、NHK連続テレビ小説「エール」でヒロインの実家の馬具店で働く寡黙な職人・岩城新平役を演じ、テレビドラマ初出演。ドラマデビューが朝ドラという華々しいスタートを切っています。
2023年現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」では、織田信長の家臣・柴田勝家役で出演。北川景子が演じる織田信長の妹・お市と再婚し、豊臣秀吉と対立の末に賤ヶ岳の戦いで散るヒゲの武将役を見事に演じています。
また、ディズニーアニメ映画「美女と野獣」でガストン役、「ピノキオ」でコーチマン役の日本語吹き替えの声を担当したほか、細田守監督によるアニメ映画「未来のミライ」でもゆっこ/謎の男役で声を担当。声優としても美声が強みになっています。※「未来のミライ」は「ベキ」を演じている役所広司も声の出演をしています。