NHK大河ドラマ「真田丸」は第14回放送(2016年4月10日)から「大阪編」に突入し、豊臣秀吉の周辺を中心に、新しい人物が次々に登場しています。
この記事では、豊臣秀吉(小日向文世)の側室である茶々(竹内結子)についてまとめます。豊臣家を滅亡へと向かわせた張本人(?)、悪女などとも言われ、歴史ドラマでは何かとお馴染みの人物ですね。
浅井長政、お市の方(信長妹)を父母に持つ
▲豊臣家の命運を左右した淀殿。画像はWikipediaより転載。
茶々(茶々姫)は、「淀殿」「淀君」という名前でも知られます。近江国大名・浅井長政(あざい・ながまさ)を父に、織田信長の妹・お市の方(小谷殿)を母に持つという、「サラブレッド」の血筋で知られます(二人の妹、「初(はつ)」と「江(ごう)」も有名)。
「真田丸」において竹内結子が演じる茶々は、初対面の真田信繁(堺雅人)に無邪気に色目を使ったりと、明るく天真爛漫な女性に見えます。しかし、秀吉の元に身を寄せている茶々の心には、悲しい過去の記憶が刻まれています。
父は信長に、母は秀吉に…
茶々の父・長政は織田信長と敵対し、姉川の戦いで敗北した後に自害しています(浅井家滅亡。秀吉も信長側にいた)。
母・お市の方は長政の死後に柴田勝家の妻となりますが、やがて勝家が秀吉と対立し賤ヶ岳の戦いで敗れると、勝家とともに越前国・北の庄城内で自害をしています。
秀吉に恨み?別の男性に熱視線も
第15話(4月17日放送)では、秀吉のもとで楽しそうに「神経衰弱ゲーム」に興じていた茶々ですが、母を死へと追いやった秀吉は、いわば「仇(かたき)」。
それに加え、もともと秀吉は伯父・織田信長に仕えていた「足軽」(”猿”呼ばわりされていた)であり、茶々としては「成り上がり」の秀吉の側室であるという現状に、面白くない気持ちもあることでしょう。
生きるために秀吉に愛想を振りまきながら、「神経衰弱」の最中に別の男性に熱視線を送っていた茶々(※この男性は茶々との密通があったともされる大野治長ではなく、立花権三という架空の馬廻衆らしいです)。秀吉の猛烈な嫉妬心をかき立てさせ、登場から何やら波乱を予感させる茶々ですが、次第に豊臣家において権力を手に入れていくことになります。
少し長くなりましたので分割します。
次の記事「【真田丸】茶々(淀殿)② 後継者・豊臣秀頼を生み、大坂城で権力を握っていく」では、茶々が生んだ秀吉の子供、それに「大阪の陣」へと向かっていく豊臣家と、家内で権力を握っていく茶々についてまとめます。