TBSの日曜ドラマ「陸王」の原作小説に登場する企業、団体などをまとめます。「陸王」は基本的にフィクションであり、登場する団体名、企業名も基本的には架空のものとなります。
ドラマでは原作をもとに脚本が仕立て上げられますが、以下の企業のうち小説のみに登場し、ドラマには登場しない企業も出てくるものと思われます。
・こはぜ屋
埼玉県行田市にある、100年以上の歴史を有する老舗足袋製造業者。社長の宮沢を筆頭に団結力と技術力を有する組織であるが、斜陽である足袋製造業界の中で、先行きの見えない経営が続いている。正社員パートあわせて27名、従業員平均年齢は57歳と高齢化が進んでいる。
原作者・池井戸潤氏は行田市にある足袋製造会社「きねや足袋」を取材の上、物語を執筆している。「きねや足袋」はランニング足袋「MUTEKI」を発売しており、こはぜ屋のモデル企業とは言えないまでも、創作の参考になっていると考えられる。
・【陸王】足袋製造会社「こはぜ屋」社名の意味、由来とは?モデル企業は?
・アトランティス
アメリカのシューズメーカーで、今や全世界で社員一万人の社員を抱えるグローバル企業。その巨大資本を武器に、シューズ開発を始めたこはぜ屋の前に立ちはだかる。同社所属のカリスマ・シューフィッター村野は業界にその名を轟かすが、上司・小原との折り合いは悪い。
アトランティスのシューフィッター・村野はアシックスのシューズ職人・三村仁司氏がモデルではないかとささやかれている。
・【陸王】ライバル企業「アトランティス」とは 社名の意味、モデル企業は?
・埼玉中央銀行
こはぜ屋のメインバンク。担当の坂本はこはぜ屋のために尽力してくれるが、支店長の家長はこはぜ屋に対し融資を渋り、厳しい態度をとっていく。
・大徳デパート
東京の大手デパートで、こはぜ屋の古くからの主要取引先。原作によれば、宮沢もかつて修行のため大徳で働いていた。この大徳の和装売場の縮小のあおりを受けて、こはぜ屋の経営は苦境に立たされていく。
・椋鳩通運
こはぜ屋に出入りしている運送会社。担当ドライバーの江幡は元陸上選手で、産声をあげた「陸王」の開発事業に快く協力してくれる。
・ダイワ食品陸上部
かつて箱根駅伝でスターとなったランナー・茂木ら有力選手が所属する陸上の実業団チーム。各シューズメーカーは、自社ブランドの宣伝広報のために同社の選手にシューズを無償提供し、競技生活をサポートしている。
茂木とシューフィッター・村野の関係性は、往年の名ランナー・瀬古利彦氏と元アシックスの靴職人・三村仁司氏がモデルではないかとの噂も。そう考えるとダイワ食品は瀬古氏が所属した「エスビー食品」(2013年廃部)がモデル?
・アジア工業陸上部
実業団の名門。学生時代からの茂木のライバルであるランナー・毛塚が所属する。
・芝浦自動車陸上部
実業団でも屈指の有名選手を抱える名門チーム。ここにもアトランティスが出入りし、部全体での一括サポート契約を目論む。日本を代表するマラソンランナー・彦田も所属。
・シルクール(ドラマでは飯山産業として登場か)
「シルクレイ」の死蔵特許技術を有する前橋の零細企業。本業はインテリア製造販売だが、社長の飯山がシルク素材の特殊加工技術開発に没頭するあまり、二年前に不渡りで倒産をしている。
・菱屋足袋
創業120年の宇都宮の足袋屋。業界では知らぬ者がいない老舗だったが、時代の波にはあらがえず廃業に。こはぜ屋は菱屋足袋から貴重なミシンの部品を譲り受ける。
・関東レーヨン
アトランティスに出入りしている、ハイテク素材を扱う繊維会社。小口の仕事は受けないとして、シューズの「アッパー素材」を探していたこはぜ屋に対して横柄な態度を見せる。
・タチバナラッセル
大手繊維メーカーで研究職に就いていた橘社長が興した、「編み物」のベンチャー企業。こはぜ屋に貴重な「アッパー素材」を提供してくれる企業として白羽の矢があたるが、後にアトランティスの妨害が入り…。
・タテヤマ織物
アトランティスの妨害でタチバナラッセルとの取引が潰れると、素材を卸してくれるかもしれない中堅織物業者として登場。長男・大地が交渉。
・フェリックス
アメリカに本社があるアパレルメーカー。こはぜ屋の技術に興味を持ち、買収を持ちかけてくる。資金繰りに苦しむこはぜ屋にとって、大手傘下に入る選択は有り得るのか…。
・そらまめ
「陸王」開発チームが足繁く集まる居酒屋。