朝ドラ「わろてんか」嫁入り道具の白い喪服 その意味とは

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NHK連続テレビ小説「わろてんか」第4週に登場する、嫁入り道具「白い喪服」。

この「白い喪服」は、後に重要な意味を持つものになると思われますので、そのあたりの経緯、白い喪服が持つ意味などをまとめます(今後の重要なネタバレ要素を含みますのでご注意下さい)。

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目次

母・しずからの贈り物「白い喪服」

第4週放送では、母・しず(鈴木保奈美)がてん(葵わかな)を心配して北村屋を訪ね、御寮人さん・啄子(鈴木京香)に丁重に挨拶をするシーンが描かれます。

しずは、啄子に挨拶を済ませると北村屋の女中部屋へと向かい、嫁入り道具である「白い喪服」をてんに渡します。

二夫にまみえぬ 誓いの喪服

いきなりの喪服の登場に、ギョッとする方もいらっしゃるかも知れませんね。

この「白い喪服」は、一生一人の男性と添い遂げる(二夫に見(まみ)えぬ。夫以外の色には染まらない。)という心の証を表すもの。戦前の日本、特に当時の船場の商家などでは、夫に先立たれた妻が葬儀の席で「白い喪服」を着るというしきたりがありました。

しずはこの白い喪服をてんに託すことで、てんと藤吉が夫婦として添い遂げることを願ったのでしょう。

「花のれん」にも白い喪服が登場

▼山崎豊子による直木賞受賞小説「花のれん」。吉本せいの人生をモチーフに、当時の大阪の商いの世界、興行の世界が艶やかに描かれます。

吉本興業創業者・吉本せいをモデルにした名作小説「花のれん」(山崎豊子著)にも、主人公が夫の葬儀で「白い喪服」を着るという、史実をもとにしたシーンが登場します。

突然の心臓麻痺により夫・吉三郎を失った主人公・河島多加は、夫が愛人と同衾中に亡くなったという周囲の噂話を受け、葬儀の席に白い喪服を着て登場し、周囲を驚かせます。

この白い喪服で「二夫に見えぬ」ことを誓った29歳の多加は、その後再婚や恋愛などをすることもなく、ますます仕事に邁進。夫が残した借財を返しながら、寄席経営をより手広く展開していくことになるのです。

誓いの喪服 いけずのターゲットに

「わろてんか」もまた、吉本せいとその夫・吉本吉兵衛の人生をモチーフとして(大きく改変がなされてはいますが)、ストーリーが構成されていきます。

第4週でてんが譲り受けた「白い喪服」は、史実になぞらえば、若くして亡くなってしまうであろう夫・藤吉(松坂桃李)への弔い、「二夫に見えぬ」愛情の決意表明として、後に再登場するのではないかと予想します。

第4週放送の後半では、夫への誓いの象徴となるこの「白い喪服」が、思わぬ災難を受けることになります。ある人物の嫌がらせによって白い喪服が捨てられ燃やされてしまいそうになるのですが、その人物というのが…。

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