NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でめ以子(杏)の幼なじみ・源太役を演じている和田正人。
学生の頃から駅伝の選手として活躍し、日大時代には「箱根駅伝」で区間5位をとったこともある本格的なランナーだったことで知られます。
以下、和田の陸上選手時代の実績をまとめてみました。
名門・日大陸上部で主将、箱根駅伝に出場
和田正人が陸上を本格的に初めたのは中学時代。高知県土佐町立土佐町中学校において、3年続けて高新中学校駅伝競走大会(中学校駅伝の高知県大会。全国大会の予選も兼ねている)に出場しています。
この大会で和田は、1年次には3.0km(2区)を9分53秒で走り区間賞。2,3年時には5.0km(1区)を16分17秒、15分56秒で走り区間2位の記録を残しています。5kmを15分台というのは高校の陸上選手としてもまずまず早いタイムなので、この頃から実力者だったようです。
県立高知工業高校卒業後、陸上の名門でもある日本大学に入学します。なお、所属学科は文理学部体育学科でしたので、バリバリの体育会系ということになります。
二度の9区出場で区間9位、5位を記録
和田は日大陸上部でも長距離選手として活躍。2年時には念願の箱根駅伝(2000年・第76回)に初出場、復路9区(23.2km)を走り1時間13分16秒で区間9位を記録しています(この年の日大チームは総合5位に入る健闘)。なお、復路9区は往路の2区(同コース)とともに最長のコース距離であり、各校のエースが顔を揃える華の区間です。横浜の戸塚から鶴見までの、あの区間ですね。
3年次には出場しませんでしたが、主将となった4年次に、和田は再び箱根の舞台に立ちます(2002年・第78回)。同じく復路9区を走り1時間10分52秒で区間5位の健闘。しかしチームは総合10位に沈み、翌年のシード権を失ってしまいます。
4年時の和田の9区でのタイム・1時間10分52秒ですが、日大の9区歴代最高記録が1時間10分24秒(81回大会・武者由幸)ですので、いかに和田が良いランナーだったかがわかると思います。なお、大会を通しての9区の区間最高記録は1時間8分01秒(84回大会:中央学院大学・篠藤淳)です。
ハームマラソンでも日本歴代17位(当時)のタイム
和田はハーフマラソンでも大学4年次に1時間2分24秒を記録しています(香川丸亀国際ハーフマラソン)。これは当時の日本歴代ランクで17位。スゴすぎます。(※日本最高記録は佐藤敦之の1時間00分25秒)
参考までに(?)挙げますが、芸能界で「かなり早い」とされる猫ひろし(カンボジア人)のハーフマラソンの自己記録が1時間14分37秒です。こうしてみると、芸能界における和田の長距離ランナーとしての特異性が際立つと思われます。
実業団に進むも、運命のいたずらもあり俳優の道へ
大学を卒業後、和田はNECに就職。同社の陸上部に所属し実業団選手としての選手生活をスタートさせますが、経費削減のため間もなく廃部。ここで何を思ったか和田は役者の道へ進む決断をし、今に至るわけです。
スポーツ選手としても力を発揮し、今度は俳優としても華が開きつつある和田。「あさイチ」の有働アナのハートを奪いつつある男前に、今後も注目です。