NHK連続テレビ小説「ばけばけ」では、ヒロインが育った松野家が長年に渡り借金を抱えて苦しい生活を送る様子が描かれます。
松野家にたびたび借金を取り立てに来る借金取りの森山善太郎と、父の借金取りの仕事を受け継いで松野家を脅かす息子の銭太郎親子についてまとめます。森山親子を演じる俳優の岩谷健司、前原瑞樹はいずれも名脇役として人気で、NHK朝ドラでもお馴染みの顔です。
借金取りの森山善太郎、銭太郎親子
第1週ではヒロイン・松野トキ(福地美晴)の父・司之介(岡部たかし)が「舶来うさぎの転売業」に失敗し、松野家が多額の借金を背負ってしまうというエピソードが描かれます。トキ(髙石あかり)はこれが原因で長年にわたり、借金を返済するために必死に働くことになります。
松野家が抱えている借金を取り立てようとたびたび家に押しかけてくるのが、いかにもな悪人ヅラの借金取り・森山善太郎(岩谷健司)です。
善太郎は松野家に顔を出しては「娘を遊郭にやるか、首くくるか、物乞いになるか、よう考えちょけ!」などと凄みます。とはいえ司之介はもはや善太郎のあしらいに慣れているらしく、のらりくらりと善太郎をかわす術を身に着けているようです。
やがて善太郎の身にある出来事が起こると、善太郎の後継者として息子の森山銭太郎(前原瑞樹)が松野家の借金を取り立てに来るようになります(第6週〜)。
下品で横暴ながらどこかスキがあった善太郎に比べると、息子の銭太郎の取り立ては容赦がありません。銭太郎は、松野家がとっておいた店賃もまるまる取り上げてしまうなど、ますます松野家の生活を脅かす存在になっていきます。
▼そもそもの借金の原因は、司之介が手を出した「舶来うさぎの転売業」。第1週では松野家が致命的な借金を抱えてしまう様子が描かれます。

森山親子を演じる俳優・岩谷健司、前原瑞樹 朝ドラでお馴染みの名優
借金取りの親子、森山善太郎・銭太郎親子を演じている俳優の岩谷健司、前原瑞樹は名脇役として知られ、それぞれNHK朝ドラなどでお馴染みの顔となっています。
父・善太郎役 岩谷健司は朝ドラ「なつぞら」「ちむどんどん」に出演
▼King Gnuの常田大希との共演シーンが話題になった岩谷健司。
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— 常田大希 – Daiki Tsuneta (@DaikiTsuneta) March 1, 2025
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しつこ過ぎるスッポン巡査、岩谷健司
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父・善太郎役を演じる岩谷健司(いわや・けんじ)は、青森県出身の55歳の俳優。持ち前のコワモテの顔は存在感抜群で、ドラマ「漂着者」「サワコ〜それは、果てなき復讐」「罠の戦争」「9ボーダー」「Believe-君にかける橋-」「未来の私にブッかまされる!?」「地面師たち」、配信映画「新幹線大爆破」など多数の映像作品に出演。
熱血漢の警察官役から事件の黒幕である悪役まで、多彩なキャラクターを演じる名脇役として活躍を続けています。
NHK朝ドラは、2019年の「なつぞら」、2022年の「ちむどんどん」に続く出演。
「なつぞら」では浅草の芸人・島貫健太役で出演。ヒロインの兄・咲太郎(岡田将生)が立ち上げた声優事務所「風車プロダクション」に所属してアニメ「大草原の少女ソラ」で父親役の声を担当するなど、ドラマ後半でしばしば登場しています。
続く「ちむどんどん」では沖縄・眞境名商事の社長役で出演。ドラ息子の眞境名英樹(時任勇気)を抱える中小企業の社長役を演じています。
息子・森山銭太郎役 前原瑞樹は朝ドラ「舞いあがれ!」「らんまん」に出演
▼朝ドラ「らんまん」、日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」で共演した神木隆之介と前原瑞樹。
息子の銭太郎役を演じているのは、長崎県出身の32歳の俳優・前原瑞樹(まえはら・みずき)です。
近年、ドラマ「ザ・トラベルナース」「風間公親-教場0-」「アンチヒーロー」「海に眠るダイヤモンド」や映画「ショウタイムセブン」などの話題作に次々と出演し、大きな存在感を見せ続けている注目の若手俳優です。
NHK朝ドラは「ひよっこ」「舞いあがれ!」「らんまん」に続き、「ばけばけ」が4作目の出演となります。
朝ドラデビューとなった2017年の「ひよっこ」では、向島電機乙女寮のメンバー・夏井優子(八木優希)の夫となる秋田の水産加工工場の息子・仙波役を演じています。
続く2023年の「舞いあがれ!」では、長崎の五島で暮らす山中さくら(長濱ねる)の謎の彼氏「むっちゃん」こと椿山修役で出演。「むっちゃん」はドラマの序盤からさくらがたびたび彼氏だとして名前を出すものの、常に島に居ないという謎のキャラクター。ドラマ最終盤の第115回についに「むっちゃん」こと椿山修が画面に初登場し、「むっちゃんって実在したんだ」とネットで話題になりました。
そして2024年の「らんまん」では、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の植物学教室時代の盟友・藤丸次郎役でレギュラー出演。藤丸は同じ植物学教室の学友の波多野泰久(前原滉)とともに万太郎と交友を深めています。後に進路に悩んだ末に醸造学の道に進むと、万太郎の姉の綾(佐久間由衣)が造り酒屋の再興を目指した際には助力するなど、重要なキャラクターとしてドラマ終盤まで活躍を見せています。