NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のオープニング映像で、トキとヘブンが仲良さそうに写る写真の撮影場所、ロケ地をまとめます。
このオープニング映像で使われているスチール写真は、人気写真家の川島小鳥氏が松江市内各所で撮影をしています。
オープニング 写真撮影は川島小鳥氏 主題歌はハンバートハンバート
「ばけばけ」のオープニング映像は、写真家の川島小鳥(かわしま・ことり)氏が松江市内各所で撮影したスチール写真で構成されています。
川島小鳥氏は山奥の古い家に住む少女を題材とした写真集「未来ちゃん」が大きな人気を呼んだほか、写真集「明星」では第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した人気の写真家。温かい眼差しと世界観により、トキ・ヘブン夫婦の穏やかな空気感が見事に表現されています。
▼川島小鳥氏の代表的な写真集「未来ちゃん」。9万部を超えるヒット作となり、第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞。眉毛が可愛らしい未来ちゃんが大人気に。
オープニング映像とともに流れる主題歌「笑ったり転んだり」は、夫婦デュオ「ハンバートハンバート」による書き下ろしの一曲。トキとヘブンがつまづいたり転んだりしながら支え合い、いつしか二人の居場所を見つけていく姿をイメージして作られています。
ハンバートハンバートは2006年頃から毎年のように松江でライブを行い現地に知人友人も多く、松江という街の空気感をよくわかっているとのこと。「笑ったり転んだり」はハンバートハンバートらしい穏やかな曲調で、古き良き日本の文化を愛した小泉八雲・セツ夫妻のイメージにぴったりです。
▼名曲「おなじ話」や映画「大きな家」主題歌「トンネル」、アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!3」のEDテーマ「あの日のままのぼくら(セルフカバー版)」などが収録されたハンバートハンバートのアルバム「カーニバルの夢」。

オープニング写真の撮影場所 小泉八雲旧居、月照寺、松江城(宇賀橋)、夕日の宍道湖
川島小鳥氏が撮影したオープニング映像の写真は、主人公夫婦のモデルである小泉八雲・セツが愛した松江の各所で撮影されています。
以下、映像から確認できた撮影場所、ロケ地をまとめます。

【オープニング撮影地①】小泉八雲旧居
オープニング映像で見られた、二人が楽しそうに暮らす古民家の風景。
撮影は、小泉八雲・セツ夫妻が結婚後に実際に住んでいたお屋敷「小泉八雲旧居」(松江市北堀町315)で行われています。
八雲は武家屋敷に住むのが念願だったそうで、当時旧松江藩士・根岸家の持ち家でたまたま空き家だったこの家を間借りし、セツと新婚生活を送っています。
【オープニング撮影地②】月照寺(石灯籠と大亀)
オープニング映像の冒頭に登場するのが、トキとヘブンが仲良さそうにたたずむ古いお寺の風景です。二人はたくさんの石灯籠がある境内を歩き、大きな亀の石像に触れたり近くに座ったりして楽しそうです。
これらのシーンの撮影は、旧松江藩主松平家の菩提寺・月照寺(松江市外中原町179)で行われたようです。境内にある巨大な亀の石像は、長寿祈願のご利益があるとして有名。
小泉八雲は月照寺をこよなく愛したそうで、この大亀にまつわる怪談を自著で紹介しています。「ばけばけ」本編でも月照寺と大亀が登場するようです。
▼月照寺の境内、松江藩八代藩主松平斉恒公廟所の横にある大亀の石像と石灯籠群。
【オープニング撮影地③】松江城と木橋(宇賀橋)
二人が仲睦まじく歩いていた、昔ながらの木橋。背後には松江城が見えます。
撮影は、国宝・松江城のお濠にかかる宇賀橋(島根県松江市北堀町)で行われたようです。築城の際、ここにあったという宇賀山を掘削して内堀と武家屋敷街(現在の塩見縄手)を作ったそうで、宇賀橋という名前は宇賀山にちなんでいるのだとか。
▼宇賀橋のたもとから、橋とお濠と松江城を望むビューポイントがあります。「ばけばけ」のオープニング映像でも、ちょうどこの角度からトキとヘブンが橋の上で和傘をさすシーンが撮影されています。
【オープニング撮影地④】夕暮れの宍道湖
着物姿の二人が、夕日に照らされた湖の前で佇む美しい写真。
撮影は松江のシンボルでもある宍道湖のほとりで撮影。背後に見えた山並みの形などから、宍道湖の東岸、松江大橋にも近い「宍道湖夕日スポット とるぱ」(松江市袖師町)付近での撮影と思われます。ちょうど西側に湖面が開け夕日スポットとして知られる場所ですね。
この場所から見える浮島「嫁ケ島」が見える宍道湖の風景も、髙石あかりらが撮影に臨む予告映像で確認されています。
▼「宍道湖夕日スポット とるぱ」の北端、砂利の浜がある付近での撮影でしょうか。