NHK連続テレビ小説「あんぱん」第32回(2025年5月13日放送)放送後の「あさイチ」の朝ドラ受けで、MCの博多華丸が辛島健太郎に対し不満を語る場面がありました。その内容をまとめます。
第32回 海岸でメイコと健太郎の恋が芽生える
第32回では、メイコ(原菜乃華)と健太郎(高橋文哉)の計らいにより、喧嘩中だったのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)が高知の海岸で仲直りする様子が描かれています。
仲直りの後、童謡「椰子の実」を歌ったメイコに対し健太郎が「メイコちゃんの歌声は素敵やねえ。心がキレイに洗われるようばい」と褒めると、メイコは頬を赤らめて動揺。複数の恋心が交錯する、青春のキラメキが爆発した回となりました。
人懐っこく朗らかな性格もあり、登場からわずかな期間で人気のキャラクターになっている辛島健太郎。
福岡出身であり可愛らしい博多弁を使うことも健太郎人気に一役買っているように思いますが、この日の朝の放送後の「朝ドラ受け」では、同じ福岡出身のMC・博多華丸が健太郎に対しある不満を表明しています。
華丸「最後だけ標準語だったなと思って」「藤井フミヤさんと同じスタイル」
▼博多華丸が言及した藤井フミヤは、福岡県南部の久留米市出身。福岡市内の出身ではありませんが、郷土のスターという扱いになります。

5月13日の「あさイチ」冒頭の「朝ドラ受け」では、メイコと健太郎が見せたキュンキュンの恋模様に対する感想が語られています。
その中で健太郎と同じ福岡出身のMC・博多華丸が、健太郎が一瞬だけ見せた「標準語」に対して不満を表明していましたので、「朝ドラ受け」の会話内容を引用しておきます。
博多大吉「いやあ、なんかね。胸がキュンキュンとするようなシーンでしたけど」
博多華丸「いやあ、これですね(キュンキュンのハンドサイン)」
博多大吉「いやいや、あなたなんかブツブツ文句言ってましたけど」
博多華丸「文句じゃないですよ。いや、最後だけ標準語だったなと思って」
博多大吉「え?」
博多華丸「”行こう”って。(標準語と博多弁を)使い分けてる。藤井フミヤさんと同じスタイル」
鈴木奈穂子「あはははは」
博多大吉「いやいやいや、博多でも”行こう”って言うよ」
博多華丸「言わん言わん。武田鉄矢さんだったら”行きまっしょい”って言う。あそこだけ標準語だと、そりゃあメイコちゃんも、ん?ってなるよ」
問題のシーンは、第32回のラストシーン。
歌を褒められて頬を染めるメイコに対し、健太郎が「(仲直りは)メイコちゃんのおかげやね。よかねえ〜」と追い打ちをかけるような言葉を発すると、さらに動揺したメイコは走り出した末に砂浜に足を取られて転倒。
さっとメイコに手を差し伸べた健太郎は、無邪気な表情で「行こう」とメイコに声を掛けています。
おそらくメイコにとっては初恋になるであろう、忘れられない名シーン。多くの視聴者が胸のキュンキュンが止まらなくなるシーンだったかと思いますが、福岡愛を持つ博多華丸はこの「行こう」という健太郎の言葉のイントネーションに引っかかったようですね(笑)。健太郎は女性を口説く時だけ無意識に標準語になる男なのでしょうか。
ちなみに健太郎役を演じている高橋文哉は埼玉県春日部市出身で、標準語話者ということになります。博多華丸は健太郎の「行こう」という一言の中に、博多弁ノンネイティブの香りを感じてしまったのかも知れません。