NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」岐阜・故郷編は、岐阜県にある架空の町・東美濃市梟町(ひがしみのし・ふくろうちょう)が舞台となります。
この記事では、ヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁)が生まれ育つ梟町の架空の商店街「ふくろう商店街」について、撮影ロケ地などをまとめます。
ヒロインの生家は「ふくろう商店街」の「つくし食堂」
ヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)は、高度経済成長期の終盤である1971年(昭和46年)生まれという設定。鈴愛が生まれ育ったのは、岐阜県東部の東濃地域(岐阜県南東部)にある架空の町、東美濃市梟町の中心商業地「ふくろう商店街」で、鈴愛の生家は「つくし食堂」という昔ながらの町の食堂を経営しています。
「ふくろう商店街」には、鈴愛の同級生たちの家である「萩尾写真館」や洋品店「おしゃれ木田原」のほか、書店、畳店、自転車屋など個人経営の店舗が軒を並べ、典型的な昭和の商店街の風景をつくりだしています。
岐阜県恵那市の「岩村町本通り」で撮影
この「ふくろう商店街」の街並みの撮影は、岐阜県恵那市岩村町にある「岩村町本通り」の一角にセットが組まれ、行われました。
岩村町本通りは、明知鉄道・岩村駅付近から岩村城跡方面に向けて古い商家が立ち並ぶ通りです。この地区は安土桃山時代から江戸時代始めの頃から岩村城の城下町として栄え、明治時代の鉄道開通後は物資の集散地として発展しました。
東西1.3kmに渡って続く伝統的な街並みは、1998年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、現在でも昔ながらの風景が守られています。商店街のほぼ中央部にある、敵の侵入を防ぐためにカギ型(クランク状)に道がつくられた「下町枡形」を境に、城跡に近い東側が江戸時代から栄えた商家町、駅に近い西側が少し新しく明治維新後に栄えた商店街とされます。
▼江戸時代の城下町の風情が残る「岩村町本通り」。この城下町の先には「お直の方」という女城主が居たことで知られる岩村城跡が。
昭和の街並みが再現
▼撮影の中心となったのは、本通りの中でも少し駅寄りの「郷土料理店みはら」「萬さ化粧品店」のあたり。訪問の際は、クランク状になっている「下町枡形」を目印にすると良いでしょう。
「半分、青い。」のふくろう商店街の撮影ロケ地の中心となったのは、「下町枡形」のすぐ西側、「萬さ化粧品店」や「かんから屋」、「あしざわや」(いずれもドラマに実店舗として登場か)などがある一帯。
付近は撮影セットにより昭和の商店街が再現され、「ふくろう銭湯」「羽鳥衣料品店」「トーノードライクリーニング」「キングストン自転車」「郷田新聞店」「そば処松善」「カメラのヨコザワ」「いけいど洋品店」といった架空の店舗が登場するほか、「サマーオレンジ(ジュース)」「ラブカセット3(ラジカセ)」といった架空の昭和広告看板も設置されました。
「半分、青い。」の放送開始を記念して、岐阜県恵那市岩村町で「ふくろうまつり」が開催されます。「半分、青い。」の舞台、東美濃市ふくろう町のロケ地です。
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なお、街並みの撮影は実在の岩村町本通りで行われていますが、「つくし食堂」「萩尾写真館」など、個別の店舗のシーンは(恐らく)スタジオセットでの撮影が中心になると思われます。ヒロインの親友の家が営む「おしゃれ木田原」は岩村町本通りの実際の店舗を使って撮影が行われています。」
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