NHKよるドラ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」第6話では、姉妹行きつけの近所の中国料理店「朝來(ちょうらい)」の女将・村野孝代が亡くなり、大将が憔悴する様子などが描かれます。
この一連のエピソードは阿佐ヶ谷姉妹の実体験がストーリーのモデルとなっていますので、あわせてご紹介します。
第5話で女将に不調のきざし?
阿佐ヶ谷姉妹をいつも温かく見守ってくれていた中国料理店「朝來」の女将さん・村野孝代(いしのようこ)。
いつも明るく元気そのものの女将さんですが、第5話では以下のような異変を見せています。
・阿佐ヶ谷姉妹が事務所入りした祝杯の席で、お酒好きの孝代はビールではなくお茶で乾杯。「ダイエット中」だと姉妹に説明する孝代に対し、エリコは「最近女将さん細くなったわよね」と発言。
・そんな会話を大将(宇崎竜童)は複雑な表情で聞いている。
・しばらくすると女将さんが店から不在に。理由を聞いても大将は「まあ、ちょっとね」としか言わない。
・やがて朝來の店頭に「都合によりしばらく休業致します」の張り紙が貼られる。
第6話で孝代が急死 落涙する大将
第6話の予告映像では、朝來の大将が喪服姿で手を合わせる姿、大将が店の中で阿佐ヶ谷姉妹と涙するシーンなどが登場しています。第6話の番組告知内容は以下の通り。
(略)…6畳間の部屋はますます手狭になり、二人はついに引っ越しを考え始める。そんなとき、中華料理店のおかみ(いしのようこ)が亡くなったという知らせを聞き、二人は大将(宇崎竜童)に会いに行くことに。
NHK番組表より引用
急な展開ですが、女将さんは亡くなってしまうようです。第6話では愛する人を突然失った大将と、そんな大将に寄り添う阿佐ヶ谷姉妹の姿が描かれていきます。
阿佐ヶ谷「朝陽」の亡き女将さんの実話がモチーフ
朝來の女将さんが亡くなるという第6話のストーリーは、阿佐ヶ谷姉妹の実体験をモチーフに創作されています。
ドラマの原作エッセイ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」に収録されたエリコさんのエッセイ「朝陽のこと」には、ご近所の行きつけの中華料理店「朝陽(ちょうよう)」のご夫婦との思い出が綴られています。
朝陽のご夫婦のチャキチャキとした関係性が来店の楽しみだったという阿佐ヶ谷姉妹。ところが、女将さんは心不全により52歳の若さで突然亡くなってしまいます。エッセイには阿佐ヶ谷姉妹が女将さんの仏壇に線香をあげる様子、大将と3人でひとつのボックスティッシュを囲んで涙ながらに長話をした思い出などが丁寧に描かれています。
▼エリコさんの人柄そのままの、優しい文体で綴られた「朝陽のこと」。エッセイにはエリコさん、ミホさんそれぞれのエッセイや描き下ろし小説などが多数収録され、姉妹の才能の豊かさを再認識させれます。アマゾンのキンドル版(電子書籍)で購入すればわずか400円で楽しめてしまうのでオススメですよ。また、200万冊以上が読み放題となる Kindle Unlimited(30日間無料期間あり)対象作品でもあります。