NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で吉沢亮が演じる英語教師・錦織友一(にしこおり・ゆういち)は、松江にやって来たレフカダ・ヘブンの心強い味方になっていきます。
この錦織友一という人物は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の松江時代を支えた友人・西田千太郎がモデルになっています。
西田千太郎は若くして亡くなっており、「ばけばけ」の錦織友一にも病魔が押し寄せる展開が予想されます。
【ばけばけ】ヘブンの世話役・錦織友一 ヘブンと松江の人たちの架け橋に
▼主演映画「国宝」が大ヒット中の吉沢亮。Amazonプライムビデオ(30日間無料トライアルあり)では、主演大河ドラマ「青天を衝け」、映画「ババンババンバンバンパイア」などが見放題配信中。
錦織友一(吉沢亮)は松江随一の秀才で、「松江の神童」「大磐石(だいばんじゃく)」と呼ばれるほどに将来を期待されています。本人も日本を変えたいという強い志を持っているようです。
出奔してしまった夫の銀二郎(寛一郎)を追って東京へと向かったトキ(髙石あかり)は、そこで行き倒れていた銀二郎を助けてくれたという青年・錦織友一と出会うことになります。
錦織はやがて東京から松江へと戻り、松江中学校で英語教師として働き始めることになります。
トキの運命の人となるレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が松江中学校に英語教師として赴任してくると、錦織は島根県知事・江藤安宗(佐野史郎)からヘブンの通訳兼世話人を任され、公私ともに彼の生活をサポートしていくことになります。
ヘブンの松江での生活を支え、彼のプライベートにも関わっていく中で、錦織は単なる世話役ではないヘブンへの思い入れを抱いていきます。
もっとヘブンとわかり合いたいという思いと、自分は所詮、通訳兼世話人という通りすがりの人物に過ぎないという虚しい思いとが入り乱れていく錦織。有能ながらもいつも不器用で、それでも懲りずに「ヘブン先生」に振り回されていく人間臭い錦織の姿が見どころになっていきます。
後述しますが、錦織友一のモデル人物である西田千太郎は若くして病魔に苦しむ人生を送っており、「ばけばけ」でも錦織が身体の不調を訴えるシーンがあるかも知れません。


【史実モデル】小泉八雲を世話し、友情を結んだ西田千太郎
「ばけばけ」錦織友一のモデルとされる教育者・西田千太郎(にしだ・せんたろう)。
松江雑賀町に生まれ育ち、松江中学校(島根県尋常中学校)の教頭を務めていた1890年(明治23年)。同校に英語教師として着任してきた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン=「ばけばけ」ヘブンのモデル)と出会うと、彼の生活全般の世話役を務める中で八雲と親交を深めています。
八雲は松江各地の神社仏閣や生活感あふれる風景を見て回ることを好みましたが、そんな彼に同行し、松江の奥深い文化と八雲とをつなぐ役割を果たしたのが西田千太郎でした。
八雲の妻・小泉セツ(「ばけばけ」トキのモデル)によれば、八雲と西田千太郎は「互に好き合って非常に親密」な仲だったそう(小泉セツ「思ひ出の記」より)。
西田千太郎は松江時代の八雲の取材活動や資料の収集などに尽力し、後に八雲が成し遂げる大きな仕事の土台を作ってくれた人物でもあります。八雲とセツの結婚の際に媒酌人を務めてくれたのも、西田千太郎だったのだとか。
八雲の松江での生活は1年ほどで終わり、八雲とセツは熊本、神戸、東京へと移るわけですが、松江を離れた後も八雲と西田千太郎の交流は続いています。
八雲は離れて暮らす西田千太郎に対し実に125通にのぼる手紙を送っていたそうで、セツが言う「互に好き合って非常に親密」な仲だったことがわかります。
八雲は西田千太郎のことを独特の「ヘルンさん言葉」で以下のように絶賛しています。
「利口と、親切と、よく事を知る、少しも卑怯者の心ありません、私の悪い事、皆云ってくれます、本当の男の心、お世辞ありません、と可愛らしいの男です」
【史実モデル】結核で早世した西田千太郎
島根県尋常中学校で学校の再建や教育改善などを推し進めた西田千太郎ですが、残念ながら八雲が松江から去った6年後の1897年(明治30年)に、結核により36歳の若さで亡くなってしまいます。
西田千太郎の肺病は、八雲が松江にいた時代にすでにあったともされ、闘病生活は長く続いたようです。
東京で暮らし始めていた八雲は、遠く松江の地で西田千太郎が亡くなったことを知ると、
「唯あの病気、如何に神様が悪いですね…私、立腹」
「あのような善い人です、あのような病気参ります、ですから世界むごいです、なぜ悪き人に悪き病気参りません?」
と独特のヘルンさん言葉で悔しがったそうです。人望が厚く有能だった西田千太郎の死は、島根の教育界にとっても大きな損失だったことでしょう。
こうした史実をふまえると、「ばけばけ」の錦織友一もやがて病魔(結核?)に侵され、早くに亡くなってしまう未来が予想されます。
▼「ばけばけ」には、実際に小泉八雲と西田千太郎が見て回った松江の神社仏閣も登場します。
\ 朝ドラ見逃し視聴はこの2つがオススメ! /
【1位】U-NEXTで朝ドラを視聴する
➡ 見放題作品230,000本、充実の本サービス!
➡ NHKオンデマンドの追加購入も可能!
➡ 初回登録で1,000ポイントプレゼント🎁
➡ 特典ポイントでNHKオンデマンド・見放題パック(月額税込・990円)がお試し出来る!
※無料トライアルあり(31日間)
【2位】Amazonプライムで朝ドラを視聴する
➡ 月額600円(税込)で充実した各種サービス!
➡ 現在「まんぷく」「カーネーション」「舞いあがれ!」が全話見放題配信中!
➡ その他の朝ドラ名作は「NHKオンデマンド・見放題パック」追加購入で視聴可能◎
※無料トライアルあり(30日間)