NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する上野駅のシーン。茨城と東京の間で揺れ動くヒロインたちにとって、東京の「北の玄関口」である上野駅は重要な場所のひとつになります。
この記事では、劇中の上野駅のシーンの撮影が行なわれたロケ地についてまとめます。
北の玄関口・上野駅
かつて北関東、東北方面から東京に来る人々が降り立ったのが、「北の玄関口」といわれたJR(国鉄)上野駅でした。
現在も上野駅・常磐線ホーム界隈にはかつての「終着駅」の名残が見られますが、駅のコンコースや駅構内はかなり新しく刷新されています。
撮影はザ・昭和が残る「浜松オート」で
浜松オートちょこっと情報。明日4/3に放映されるNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」にて、実は浜松オートにてロケ撮影されたシーンが登場します。ドラマ用セットで装飾されているのでレース場っぽさは抜けていますが、雰囲気で「浜松オートのあそこだ」と伝わるかも? #autorace
— 浜松オート・ブンブンボーイ (@bunbun_boy) 2017年4月2日
「ひよっこ」の物語の時代は、1964年(昭和39年)。当然ながら当時の上野駅の昭和臭い情景は現存していません。
劇中の上野駅のシーンは、浜松市にある「浜松オート(浜松オートレース場)」の建物(スタンド)内部を装飾し、撮影が行なれた模様です。浜松オートが数日間貸し出され撮影が行われたこと、それに、事前番宣で登場した上野駅のシーン(浜松市で行なわれたことは公表されています)を見た地元の方が「どう見ても浜松オート」と言及していることなどから、ほぼ間違いないでしょう。※間違いがあれば追記、書き直しをします。
昭和当時の雰囲気が再現された上野駅のシーンは、NHK美術班の本気度が垣間見られるものとなりそうです。頭上に掲げられた運賃一覧表は当時の値段が忠実に再現され、ベンチや壁面に掲げられた看板なども細かく作りこまれています。
こうしたNHKのこだわりに加え、1956年(昭和31年)に開場され、数々のオトコたちの汗と涙が染み込んだ浜松オートの柱や壁のくすんだ表情が、絶妙な昭和感を演出しています。
※各地にあるオートレース場、ボートレース場などは無骨な昭和感が残っているものも多いですね。関東でいえば「川口オート」などもなかなかビンテージな味わい。
夏ばっぱ、春子が再び上野駅に
「ひよっこ」において、上野駅のシーンは幾度か登場します。
朝ドラの名作「あまちゃん」では、夏ばっぱ(宮本信子)や若き春子(有村架純)が北三陸から上京して上野駅に到着するシーンが描かれましたが、「ひよっこ」でも宮本信子、有村架純が上野駅へとやって来るシーンがあります。
昭和当時の上野駅の再現クオリティと、「あまちゃんオマージュ」ともいえる宮本、有村の上野駅再降臨シーン。上野駅のシーンは、なにかと話題になりそうです。
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