NHK夜ドラ「カナカナ」に登場する不思議な力を持つ少女「カナ」こと佳奈花(かなか)についてまとめます。
佳奈花はこの物語の主役の一人であり、ドラマの出来を左右する重要な役どころとなります。
佳奈花を演じるのは、ドラマ「朝顔」などで天才的な演技が話題となった子役・加藤柚凪(かとう・ゆずな)です。
人の心が読める少女 佳奈花
海辺の町で居酒屋「パイセン」を営む心優しきヤンキー「マサ」こと日暮正直(眞栄田郷敦)は、ある日裸足で逃げ回る少女・佳奈花(加藤柚凪)と出会うことになります。
佳奈花は人の心が読めるという不思議な能力を持つ少女。叔父の沢田(武田真治)がその能力をギャンブルに悪用しようと連れ回していたため、たまらず逃げ出していたのでした。
佳奈花は早くに両親を亡くしており、祖母によって育てられてきました。「その力を他人に知られてはいけない」という祖母の言いつけを守って孤独に生きてきた佳奈花ですが、マサと出会ったことで少しずつ心を開き始めることになります。
マサの親戚の子 佳奈花はマサが大好きに
佳奈花は、マサにとって親戚の子にあたります。
肉親を失い、叔父からひどい目にあわされ続けてきた佳奈花にとって、心が「真っ白」なマサは誰よりも信頼できる人物。佳奈花はすぐにマサのことが大好きになり、本当の父親のように慕っていきます。
また、マサの周囲に集まる良き大人たちとの出会いも、孤独を抱えていた佳奈花に良い影響を与えていきます。他人の心が読めてしまう佳奈花が居酒屋「パイセン」の常連客たちの心をどう読み解いていくのか、楽しみです。
「朝顔」で大きな話題に 天才子役・加藤柚凪
この物語の「ヒロイン」でもある不思議な少女・佳奈花役を演じるのは、テアトルアカデミーに所属する東京都出身の6歳の子役・加藤柚凪(かよう・ゆずな)です。※年齢は放送当時です。
2019年、子役としての実績がない状態で、フジテレビ系月9ドラマ「監察医 朝顔」の主人公夫婦の娘・桑原つぐみ役に大抜擢された加藤柚凪。両親役である上野樹里、風間俊介、祖父役である時任三郎など歴戦の俳優たちに囲まれながら、わずか4歳にしてナチュラルで堂々とした演技を見せています。
子役にありがちな抑揚を付けすぎたセリフ回しなどは一切見られず、まるで自宅で本当の親と会話をしているかのよう。セリフをセリフと思わせない自然体の演技は、台本のない即興アドリブ芝居のようであり、ネット上ではあの子役は誰?天才すぎる!などと大きな話題となっています。
▼加藤柚凪の「大物ぶり」がよくわかる、「監察医 朝顔」の出演お披露目記者会見。当時4歳にして壇上で物怖じせずに平然と受け答えをし、かつ自由奔放な行動も見せています。
その後も、「病室で念仏を唱えないでください」(2020年・TBS・夏川莉乃役)、「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2021年・TBS・渋谷日葵役)、「演じ屋」(2021年・WOWOW・松田セイル役)、「恋せぬ二人」(2022年・NHK・石川摩耶役)、「鹿楓堂よついろ日和」(2022年・テレビ朝日・神子まり役)などの人気ドラマに出演。
2022年にはキッコーマンのCM「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」で綾瀬はるかと共演するなど、6歳にして次々に大物俳優との共演を経験しています。
加藤柚凪の特筆すべき点として、コミュニケーション能力の高さが挙げられます。共演した大物俳優たちに対し物怖じせずマイペースにコミュニケーションをとり、いつの間にか周囲の大人たちをデレデレにしてしまう様子がしばしば見られています。
「カナカナ」の事前宣伝番組でも共演する眞栄田郷敦や武田真治とすぐに仲良くなり、大人びた言葉遣いでコミュニケーションを繰り返す姿がカメラに捉えられています。こうしたコミュニケーション能力の高さ、言語能力の高さが、実際の演技の中でも随所に生かされているようです。