TBS日曜劇場「危険なビーナス」に登場する名家・矢神家（やがみけ）の人間関係、家系図などを原作を参考にしてまとめます。
財産相続の相談のために集結する矢神家の面々ですが、先代当主・矢神康之介が複数の女性との間に子供をのこしており、少々関係性が複雑です。
矢神家とは？
まずはじめに、矢神家とはどのような家なのかを簡単にまとめておきます。
矢神家は古くからの大地主の家系で、地元の名士として様々な事業を手掛けてきた一族です。先代当主である矢神康之介（栗田芳宏）は「矢神総合病院」や老人介護施設「矢神園」など医療福祉関連を中心に6の事業を展開しましたが、晩年には深刻な経営難に陥り、事業を整理縮小しています。
主人公・手島伯朗（妻夫木聡）は早くに父を亡くし、母・禎子（斉藤由貴）の再婚相手だった矢神家現当主・矢神康治（栗原英雄）のもと、つまり矢神邸に連れ子として連れられています。
禎子と康治との間には明人（染谷将太）という矢神家の血を引く男子が生まれており、先代・康之介はお気に入りだった家の跡取り・明人に自身の個人財産をすべて譲るという遺言状を遺しています。
矢神家の家系図
▼矢神家の家系図を作ってみました。矢神家の関係性を理解する上での注意点を以下にまとめておきます。※物語開始時にすでに亡くなっている人物は、背景を灰色にしています。
①多くの子をのこした康之介
先代・康之介は先妻、後妻との間に4人の子（二男二女）をもうけています。それに加え、養子として2人を矢神家へ迎え入れています。
具体的には、先妻との間に①康治（栗原英雄）、②波恵（戸田恵子）。後妻との間に③祥子（安蘭けい）、④牧雄（池内万作）。そして養子の佐代（麻生祐未）と勇磨（ディーン・フジオカ）の計6人が康之介の子です。
後妻の娘・祥子は支倉隆司と結婚をし、支倉（はせくら）姓に変わっています。執事の君津、看護師の永峰はドラマのオリジナルキャラクターであり、原作には登場していません。
②禎子は「長男の嫁」、明人は現当主の長男
早くに夫・一清を病気で亡くし、とある縁で矢神康治と出会って再婚をした禎子（伯朗の母）。再婚相手の康治は矢神家の長男であり、康之介の死後には矢神家の当主になっています。
禎子が再婚後に康治との間にもうけた子・明人（伯朗の異父兄弟）は矢神家の長男の長男にあたり、先代・康之介が大のお気に入りの孫でした。
前当主・康之介が明人に個人財産のすべてを譲るという遺言状を遺したため、当時の矢神家は大いにもめたそうです。※当時は明人が幼かったため、相続は一時凍結に。
そして年月が過ぎ、現当主・康治が末期がんで危篤状態に陥ると、棚上げにされていた相続問題が再浮上。矢神家の面々に集合の号令がかけられますが、相続予定者だった明人はなぜか謎の失踪（拉致？）を遂げ、一連のミステリーの火蓋が切って落とされるのです。
③明人と百合華は従兄妹（康之介の孫2人）
以前から明人に好意を抱いている様子の支倉百合華（堀田真由）。彼女もまた矢神家の血を引く人物（康之介の孫）であり、明人とは従兄妹の関係にあります。百合華は突然現れた明人の嫁・楓のことを疑い、「恋のライバル」として毛嫌いしていきます。
また、楓をめぐり衝突を繰り返す勇磨と伯朗の関係性ですが、伯朗はすでに矢神家と縁を切っており、戸籍上（血縁上も）「赤の他人」ということになります。※もし伯朗が矢神家の戸籍に入っていれば、勇磨と伯朗は（義）叔父と甥の関係。百合華と伯朗は（義）従兄妹の関係。
④伯朗は矢神家と疎遠だった
連れ子として矢神家にやって来た少年時代の伯朗。しかし矢神家にどうしても馴染めずに、大学進学とともに家を出て、その後は矢神家と疎遠になっています。伯朗は優秀だった異父弟の明人に対してコンプレックスを持っていたものの、兄弟の関係性は悪いものではありませんでした。
また、伯朗と明人の母・禎子は16年前に風呂場で転倒したことにより亡くなっているのですが、この件は事故として片付けられています。伯朗と明人はどこかで母の死の真相を疑っているようです。
⑤支倉は看護師・永峰杏梨とデキている
矢神家から「矢神園」を引き継ぎ、事業の急拡大に成功している祥子の夫・支倉隆司。実質的に矢神家の婿養子のような弱い立場にある支倉は、どうやら矢神家の専属看護師となっているバツイチ子持ち・永峰杏梨と親密な関係になっているようです。
第4話では支倉と杏梨の関係性が矢神家にバレてしまったものの、祥子と支倉は表面上和解。しかしこれは支倉家を勇磨らに潰されないために祥子がとったポーズであり、実は祥子は執事の君津とデキていたことが判明。支倉家はドロドロです。
