「マッサン」モデル・竹鶴政孝がスコットランドで記録した「竹鶴ノート」

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2014年の10月から放送がスタートされるNHK連続テレビ小説「マッサン」。

「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝と英国人妻・リタ夫婦の人生を描く人情喜劇です。

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目次

本場スコットランドで学んだ醸造技術

広島の造り酒屋に生まれた竹鶴は、醸造学を学んだ後に入社した「摂津酒造」で「本格的なウイスキーの技術を学んで来て欲しい」と頼まれ、1918年に単身でスコットランドのグラスゴーに渡っています。

その後、寿屋(現・サントリー)の鳥井信治郎の元で国産第一号の蒸溜所となる「山崎蒸溜所」の建設に尽力。独立してからは北海道の余市に「大日本果汁株式会社」を設立し、「余市蒸溜所」を建設します。この「大日本果汁株式会社」が、現在の「ニッカウヰスキー」です。

昔ながらの製法を守る余市蒸溜所

現在でも余市蒸溜所では「石炭を使った直火蒸溜」など、竹鶴がスコットランドで学んだ当時のウイスキーづくりの製法が守られています。こうしたこだわりにより、余市のウイスキーは力強いコクがあると言われ、「昔ながらのスコッチの味がする」としてオールドファンを魅了し続けています。

余市蒸溜所の昔ながらの製法は、精密なイラストと文章でまとめられた「竹鶴ノート」と呼ばれるレポートに書かれていた製法・技術が今も守られています。スコットランド留学時、竹鶴が現場で得た知識や経験を、日々詳細に記録していった貴重なノートです。

「ウイスキーづくりの秘密」竹鶴ノート

1962年、当時のイギリス副首相・ヒュームが来日した時に語った言葉をご紹介しておきます。

「50年前、ひとりの頭の良い日本青年がやってきて、一本の万年筆とノートで英国のドル箱であるウイスキーづくりの秘密を盗んでいった。」

ヒュームが言う「頭の良い日本青年」とは、もちろん竹鶴のこと。竹鶴が残した「竹鶴ノート」こそ、現在世界で評価されている「ジャパニーズウィスキー」の原点だったのです。

余市蒸溜所見学へ行こう!

「竹鶴ノート」の原本は、余市蒸溜所に併設されているウイスキー博物館で見学できます。余市蒸溜所では無料で工場内を見学できるほか、ニッカウヰスキーと竹鶴夫婦の歴史がわかる各資料の展示、ニッカウヰスキー製品の販売なども行なっています。

日本初の本格ウイスキーづくりを夢見た竹鶴政孝の「熱量」に触れてみて、「マッサン」のドラマの世界に一歩近付いてみてはいかがでしょうか。

余市蒸溜所見学DATA:
住所:〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7-6
TEL(予約・問合わせ):0135-23-3131(ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所案内係)
アクセス:JR函館本線余市駅より徒歩3分程
休業日:年末年始
見学料:無料
見学方法:案内係による「ガイド付き見学」と、自由にまわれる「フリー見学」が選べる。
見学案内時間:「ガイド付き見学」は午前9:00~12:00までと、午後13:00~15:30まで。見学所要時間は60分。見学施設自体は17:00まで開放されており、閉業時間までは「フリー見学」として自由に見学が出来るとのこと。「竹鶴ノート」がある「ウィスキー博物館」は9:00~16:30まで開館。

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