2015年放送のTBSドラマ「下町ロケット」。この記事では、物語の中心的な舞台となる「佃製作所」のロケ地についてまとめます。
※この記事は、2015年に放送された「下町ロケット」第1シリーズに関するものですが、第2シリーズでも同じ社屋が外観として使われているようですね。なお2018年現在、佃製作所の撮影に使われた「株式会社桂川精螺(せいら)製作所」の社屋は取り壊され、新社屋となっています。
佃製作所ロケ地は、本物の社屋!
TBS版「下町ロケット」(2015年)で「佃製作所」のロケ地となっていたのが、物語の舞台である東京都大田区に実在する「株式会社桂川精螺(せいら)製作所」です。なんでもこの桂川精螺製作所の社屋は戦前に建てられたものらしく、同ドラマの監督が一目惚れし、「佃製作所」のロケ地として決定したそうです。
確かにこの建物、佃航平(阿部寛)が先代から引き継いだという「佃製作所」の歴史を語るかのように、とても味わい深い建築物です。実際にこの社屋の一階や社員食堂で主演の阿部寛や殿村役の立川談春らが撮影に臨んでおり、つくりもののセットでは醸し出せない臨場感を生み出しています。
▼※2018年追記:2015年の記事執筆当時、旧社屋の風景として下のグーグルマップ(ストリートビュー)をリンクしておきましたが、その後新社屋が建設され、ストリートビューにも新社屋の風景が登場。
ものづくり「桂川精螺製作所」
「株式会社 桂川精螺製作所」は、創立が1938年(昭和13年)という歴史あるものづくりの会社。「精螺(せいら)」とは”ねじ”(螺子)を意味する語で、ねじの製造会社が社名に用いる例が多いとのこと。
同社の公式サイトによれば、キャッチフレーズは「塑性加工技術のパイオニア」「ねじと特殊部品の総合メーカー」。自動車部品、冷間圧造品、工作機械周辺装置、小ねじ、座金組込みねじ、ボルト等の規格品などが主要生産品目で、資本金は3億1千万円、従業員は190名ほどとのことです。
こちらもしっかりとした技術を支えに長年生き抜いてきた企業で、資本金以外は「佃製作所」に似ていますね。
技術開発部・工場シーンは「クボタつくば工場」
その他、佃製作所会社内の多くのシーンはスタジオでの撮影となりますが、技術開発部の工場のシーンは茨城県つくば市の「クボタつくば工場」で撮影が行われている模様です。
WOWOW版「つくだ製作所」ロケ地
ちなみに、2011年に放送されたWOWOW版ドラマ「下町ロケット」(三上博史主演)では、「つくだ製作所」(※WOWOW版の社名はなぜか平仮名表記)のロケ地として「東京都立城南職業能力開発センター大田校 」が使用されました。
WOWOW版「下町ロケット」も全5回の短期放送ながら、芸達者な俳優陣(渡部篤郎、寺島しのぶ、佐藤二朗、小市慢太郎、光石研、綾野剛など)を揃えた良作となっています。
▲「東京都立城南職業能力開発センター大田校」外観。こちらも質実剛健といった感じで、味わい深い建物です。