NHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」第20話において、南雲さんが春日さんに対し突然「タメ口」を使いだしたことが話題になっています。
この記事では、南雲さんのタメ口会話の内容書き出し、南雲さんのタメ口に直面した視聴者の賛否両論などをまとめます。
南雲さんと春日さんの会話 書き出し
野本さん（比嘉愛未）と春日さん（西野恵未）の間の部屋に引っ越してきた、内向的な隣人・南雲さん（藤吉夏鈴）。会食恐怖症を抱えている南雲さんが少しずつ野本さん、春日さんと打ち解けて行く様子が第2シーズンを通して描かれています。
これまで年上であろう野本さん、春日さんに対する距離感を守って敬語を使い続けていた南雲さんですが、第20話では突然春日さんに対してタメ口を使う様子が描かれています。
南雲さんが使ったタメ口の会話は以下のような感じ。ビデオ通話機能を使って春日さんが南雲さんに相談ごとをした第20話のシーンより、会話の一部を抜粋してみます。
会話①
春日：すみません、夜分に。
南雲：ううん、全然。暇だったから。
春日：昨日の夜のこと、あれから考えていて。
南雲：あ、うん。
春日：今日、チョコレート屋さんに行ったんです。バレンタインのチョコを買いに。それでチョコを選んでいたら店員の方に「これは男性の方にも人気のチョコです」と言われて…。私は野本さんに渡したいものを選んでいたんです。
南雲：…はい。
春日：野本さんにピッタリだと思っていたのに、勝手に男性に渡すものだと思われて、その瞬間私が野本さんに渡したいと思っている気持ちが消されてしまう気がしました。
南雲：それはすごく嫌でしたね。
春日：そうですね。嫌…でした。
会話②
春日：私の人生にとって野本さんみたいな人は初めてなんです。いつも一緒にいたいなと思う人。
南雲：うん。
春日：南雲さん、こういう気持ちは恋っていうことはあると思いますか。
南雲：え？
春日：すみません、こんなこと聞いて…。
南雲：いえ。全然あると思います。
春日：そうですか。
南雲：春日さんが野本さんのことを特別に思っているということが、とても伝わりました。大切なんだなあって。
会話③
春日：南雲さん、私はどうすればいいんでしょうか。
南雲：え…どうすれば…？うーん…。野本さんとはそういう恋愛の話とかしたことあるの？
春日：そういう話はしたことがないですね。
南雲：そっか。
春日：そうですよね。私は野本さんのことを好きでも野本さんが恋愛をしたい方かはわからないですもんね。
南雲：…うん。
春日：それに、女性を好きになる方かというのも…。
南雲：うん、そうだね。
春日：ありがとうございます。急に相談に乗ってもらって。
南雲：ううん、いいアドバイスとか何も出来なくてごめんね。そんなに恋バナとかしたことないから。
春日：いえ、話を聞いてもらえるのはとても心強いです。
南雲：そっか、ならよかったけど。でも、応援してるからね。
春日：ありがとうございます。
ネット上の賛否両論の声
この直前のシーン（停電の夜）まで南雲さんは春日さんに対して100%敬語を使っていましたから、突然の南雲さんのタメ口に驚いた視聴者も多かったようです。
ネット上の声を要約して拾ってみると、突然のタメ口に対し否定的意見としては「南雲さんが急にタメ口使い出したから会話に集中できなかった」「南雲さん年下のはずなのに…」「南雲さんのタメ口いらつく」「急に馴れ馴れしくなって違和感しかない」「脚本のミス？前のシーンと繋がらない」といったものが。
逆に肯定的な意見としては、「タメ口と敬語が絶妙に混ざっている感じがいい、わかる」「南雲さんのタメ口可愛い」「南雲さんは心を閉ざしてきた人だから、急に心許せる人が現れて距離感がバグっているのかも」「人との距離感の取り方が下手なのがリアル」「原作でも南雲さんは春日さんとの距離が急に近くなるし」といったものが見られました。
【追記】第23話では、矢子さんのホームパーティに参加した南雲さんが買い出しに行こうとする野本さんに対して「野本さん、結構酔ってるよ？」とタメ口を使っています。帰り際にはカレーのお土産をくれた矢子さんに対しても「これ、ありがとう」とタメ口でお礼を言っています。
また、第24話では病院帰りの南雲さんが公園で竹炭ラテを買う矢子さんとばったり遭遇。会食恐怖症について矢子さんに話した南雲さんは、敬語とタメ口を絶妙に織り交ぜつつ矢子さんと会話をしています。
社会経験も少なめ（幼め？）の南雲さんですから、変に上下関係にとらわれずにフラットな心で年上の女性に対して親密さを表現できるのかも知れませんね。
二人の関係性を客観化させる南雲さん 「櫻坂46」藤吉夏鈴が好演
本日2月13日(火)22:45〜
— 櫻坂46 (@sakurazaka46) February 13, 2024
NHK総合にて藤吉夏鈴が出演する、
夜ドラ「作りたい女と食べたい女」
シーズン2 第20回が放送されます🏠🐈
ぜひご覧ください👀#作りたい女と食べたい女#つくたべドラマ#櫻坂46#藤吉夏鈴https://t.co/392f32ozLc pic.twitter.com/cneYXKM2A8
「つくたべ」の第1シーズンでは、野本さんと春日さんとの閉じられた二人の世界での主観的なやり取りが中心でした。
しかし第2シーズンでは野本さんには矢子さん、春日さんには南雲さんという、自分の気持ちを客観化、相対化させてくれる「第三者の目」が投入されています。
南雲さんというキャラクターは人間関係の構築が不得手だからこそ、一般常識に囚われない突拍子のない質問や会話を春日さんに投げかけられるのかも知れません。
南雲さんが見せた文脈無視の突然のタメ口が、春日さんが無意識に作り出してしまっている心の壁、リミッターをぶち壊していく…。そんな展開があるかも知れません。
▼人気アイドルグループ「櫻坂46」のメンバーで、俳優経験も少ない藤吉夏鈴。演技力を疑問視する声もあったかと思いますが、南雲さん役がハマり役になりつつあるのではないかと思います。
▷藤吉夏鈴（ふじよし・かりん）…大阪府出身の22歳のアイドル、歌手。アイドルグループ「櫻坂46」の人気メンバー。バラエティ番組「あざとくて何が悪いの？」内のミニドラマや、WOWOWドラマ「アオハライド」に出演経験あり。
