NHK連続テレビ小説「虎に翼」に登場する崔香淑の兄・崔潤哲(さい・じゅんてつ、チェ・ユンチョル)についてまとめます。
崔潤哲を演じているのは、アイドルグループ「超新星(現・SUPERNOVA)」の元メンバーだった韓国人俳優 ユン・ソンモ(尹晟模)です。
崔香淑の兄・潤哲 思想犯の疑いをかけられて…
明律大学女子部時代からの寅子の仲間である崔香淑(ハ・ヨンス)は、先に日本に来ていた兄・潤哲(ユン・ソンモ)の勧めにより朝鮮半島から日本にやって来た留学生です。潤哲は日本の出版社で働いており、香淑と兄妹二人で仲良く暮らしていました。
香淑は明律大学を卒業した後には、行きつけの甘味処「竹もと」で働きながら勉強を続け、高等試験 司法科試験(現在の司法試験)への合格を目指すことになります。
【追記】5月6日放送の第26回ではユン・ソンモが演じる潤哲が初登場。兄妹で仲良く「竹もと」で甘味を楽しむ姿が描かれましたが、その後に潤哲は思想犯の疑いをかけられて警察に連行をされてしまいます。香淑は大きな悩みを抱えながら勉強を続けていくことになりそうです。
(以下、少しだけ崔兄妹に関する今後のネタバレを含みますのでご注意下さい。知りたくない場合は次の項目「戦争の時代に翻弄されていく崔兄妹」は読み飛ばして下さい。)
戦争の時代に翻弄されていく崔兄妹
日本で助け合いながら暮らしていた潤哲と香淑ですが、朝鮮半島出身という出自により、時代の大きなうねりに巻き込まれていきそうです。
皆で高等試験への合格を目指していたある日、香淑は無念の思いで帰国を決断することになります。
兄の潤哲が思想犯の疑いをかけられたために先に帰国をしてしまった上、日中戦争の勃発により日本国内の世情も変化。香淑も日本で勉強を続けることが難しくなってしまったようです。
寅子たちは悔しさを噛み締めながら帰国する香淑を見送ることになりますが、これで香淑との縁が切れてしまうわけではなさそうです。
寅子は後に、ある理由により「香子(きょうこ)」と名乗って日本で暮らしている香淑と再会することになります。香淑が日本にいるのは兄・潤哲の朝鮮半島での行動が影響しているらしく…。
「超新星」の元メンバー ユン・ソンモ
第1週からたびたび家族写真の中で登場し、香淑の人生にも影響を与えていく兄の潤哲。演じているのは、韓国・釜山出身の36歳の歌手、俳優のユン・ソンモ(尹晟模)です。
2007年、韓国の男性アイドルグループ「超新星(ちょうしんせい)」のメンバーとしてデビューすると、2009年には同グループが日本にも進出。
本格的なダンスとボーカルに加え、メンバー全員が180cm以上のイケメン揃いである「超新星」は広く人気となり、ボーカルを担当していたユン・ソンモも人気のメンバーとなっています。
2018年に「超新星」は自分たちで事務所を立ち上げて独立することになり、グループ名を「SUPERNOVA(スーパーノヴァ)」に改称。その際、ユン・ソンモは契約が残っていた元の事務所のままで活動を継続することになり、最終的には「SUPERNOVA」には合流せず、独立してソロアーティストとしての活動を開始しています。
ユン・ソンモは「超新星」時代から日本映画「君にラヴソングを」「僕たちのアフタースクール」、韓国映画「愛の言葉」などに出演し、俳優としての魅力も見せていました。
ソロとなって以降はさらに俳優としての活動が目立つようになり、2023年の韓国映画「バタフライ効果」「男は最初に望み、女は最後に望む」、同年の日本映画「ランサム」でいずれも主演を経験。
また、2023年には日本のドラマ「婚活食堂」「Dr.チョコレート」「駐在刑事」に相次いで出演するなど、日本の映像作品でも活躍を見せています。
NHK朝ドラは「虎に翼」が初出演。朝ドラへの出演でユン・ソンモの知名度もあがっていきそうです。