【半分、青い。】少女漫画家・秋風羽織 「いつもポケットにショパン」はくらもちふさこの実在作品

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NHK連続テレビ小説「半分、青い。」で、豊川悦司が演じることになる少女漫画家・秋風羽織についてまとめます。

また、秋風の作品として劇中に登場する「いつもポケットにショパン」などは実在の漫画家・くらもちふさこの作品ですので、その辺りの経緯などもまとめます。

ヒロイン・鈴愛は、秋風羽織の漫画に出会ったことにより人生が大きく変わり始めることになります。

「いつもポケットにショパン」で「世界の色が変わった」

ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)は高校三年生になると、これといった将来への夢もなく、何となくの流れでたまたま受かった地元の農協に就職が決まります。

そんな時期に、幼馴染みの律(佐藤健)からカリスマ少女漫画家・秋風羽織の繊細で美しい漫画「いつもポケットにショパン」を借りた鈴愛。

もともと絵を書くことが大好きだった鈴愛は、秋風羽織の作品に「世界の扉が開けた」「世界の色が変わった」というほどの衝撃を受け、律の後押しもあり、漫画家になるという夢を描くようになります。

師匠は偏屈なおっさん?少女漫画家・秋風羽織

名前からは華々しい女性漫画家をイメージさせる秋風羽織(あきかぜ・はおり)ですが、実際に鈴愛が会うことが出来た秋風は、偏屈で社会性のない、エキセントリックな中年男でした。※鈴愛は和子からもらった秋風のトークショー@名古屋ではじめて秋風と対面することになります。

鈴愛は高校を卒業後に上京を決意し、縁あって秋風の事務所「オフィス・ティンカーベル」で漫画アシスタントとして働くことになるのですが、変わり者の秋風とは衝突を繰り返すばかり。大きな夢と憧れを抱いて飛び込んだ漫画の世界で、壁にぶち当たることになりそうです。

秋風羽織にモデル人物はいる?

どことなく風貌が某「佐村河内氏」に似ている気もする秋風羽織ですが、キャラクター自体は基本的にはドラマオリジナルの架空の人物ということになります。

ただし、劇中に登場する作品が「実際の巨匠のものでなければリアリティが出ない」という理由もあり、実在の大物少女漫画家・くらもちふさこ氏の作品を劇中漫画として採用。くらもち氏の実際の作品「いつもポケットにショパン」「東京のカサノバ」「アンコールが3回」などが秋風羽織名義の作品としてドラマに登場し、ヒロイン・鈴愛の感受性を大きく開いていくことになります。

▼脚本を担当する北川悦吏子氏が大ファンだというくらもちふさこ氏。秋風羽織を演じる豊川悦司も、くらもち氏に大きな影響を受けた一人。


▼集英社・別冊マーガレットで1980年〜1981年にかけて連載されていた、くらもちふさこの「いつもポケットにショパン」。ドラマでは「GERBERA COMICS(ガーベラ・コミックス)」という架空のレーベルから発行されている。

▼こちらも劇中に登場予定の名作「東京のカサノバ」。作品内では東京のネオンサインの夜景なども背景として登場しており、鈴愛の東京への憧れを強める?

▼北川悦吏子氏が書いたドラマ「オレンジデイズ」のノベライズ本の表紙画は、くらもちふさこ氏が担当。北川氏の「くらもち愛」がよくわかる例。

少女漫画界に新しい風 くらもちふさこ氏

くらもち氏といえば、1980年代を中心に日常の細やか心理を描写した表現技法で少女漫画界に大きな影響を残した人物として知られます。

それまではスポ根ものだったり、遠い西洋が舞台のキラキラとしたお話だったり、読者ターゲットであるごく普通の少女たちの日常とはかけ離れた作品が多かった少女漫画でしたが、くらもち氏は「普通の女の子」が日々の生活で見せる細やかな心理や感性、人間関係を柔らかく叙情的に描く手法を見せ、その後の少女漫画の世界に大きな影響を与えています。

1990年代には名作「天然コケッコー」を生み出し第20回講談社漫画賞を受賞したほか、2017年には「花に染む」で第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。名実ともに少女漫画界の巨匠といえる存在になっています。

ヒロイン・鈴愛が上京して漫画家を目指す時期が1990年あたり。ちょうど、くらもちふさこ氏が充実の仕事ぶりを見せていた時代であり、当時のくらもち氏の作品が多くの少女たちに衝撃を与えたのと同じように、秋風羽織の作品が岐阜の片田舎の少女・鈴愛の心を動かすことになります。

▼2000年代に入っても進化を続けるくらもち氏の作品。近作「花に染む」も洗練されたセリフ、惹き込まれる画力で往年のファンだけでなく新しい世代のファンも取り込んでいます。

▼夏帆主演で映画化された「天然コケッコー」も、原作ファンや映画好きから絶賛された作品。 漫画原作の映画でここまで高い評価を得る作品も珍しい…?

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