NHK連続テレビ小説「あさが来た」に登場しているお付き・ふゆについてまとめます。
お付きの少女・ふゆ(おふゆちゃん)は、ある重要な人物がモチーフになっているのではないかとも言われています。
見習いお付き・ふゆ はつに憧れを持つ
ふゆ(清原果耶)は、近年になり今井家に仕えるようになったお付き。あさとは同い年とのことです。まだあどけなさの残るふゆは、凛とした佇まいを見せるはつ(宮﨑あおい)に憧れを抱いていました。
はつが結婚すると、ふゆは引き続きはつの身の回りの世話をするために一緒に山王寺屋へ移ります。ふゆは晴れて憧れのはつのお付きとして山王寺屋へ行くことになるのですが、やがて山王寺屋は没落・夜逃げをしてしまい、はつの配慮もあり、ふゆは加野屋へと移ってきます。
ふゆは「小藤」がモデルの可能性?
この可憐な少女・ふゆですが、広岡浅子(あさのモデル)のお付き「小藤」(別名:むめ)がモチーフになっている可能性があります。
ドラマの原案「小説・土佐堀川」によれば、小藤は浅子のお気に入りだった三井家(実家)のお付きで、浅子が大坂の加島屋に嫁ぐ際に世話役として一緒に連れて行っています。
浅子に尽くし、「側室(妾)」となった小藤
加島屋でも浅子と小藤との信頼関係は長年続きます。浅子に仕えたために嫁にも行かなかった小藤を案じ、浅子はある「気遣い」を見せます。
浅子は炭鉱事業を進めるために九州に長期滞在をすることになるのですが、その際に小藤を夫・信五郎の身の回りの世話をする「側室(妾)」になるように、それとなく薦めたのです。(※ただし、これは小説内でのストーリーであり、史実での小藤は、炭鉱買い取りよりも前に信五郎との間に第一子を生んでいます。)
その後、小藤は信五郎との間に一男三女の子供をもうけ、そのうち長男の松三郎(広岡松三郎)は、のちに大同生命の第4代社長を務めています。
ふゆにも恋心が芽生え…
「あさが来た」でも、炭鉱買収の時期の前後に新次郎(玉木宏)に妾を持たせてはどうかという話が出ます。
結局この時は新次郎が「妾を持たない」と決めて一件落着するのですが、ちょうどこの時期にふゆが加野屋で働き始め、ふゆは新次郎に対して淡い恋心を持ちはじめます。こうした状況から、ふゆがある程度は「小藤」をイメージして創作された人物だと考えられます。
ただし、ふゆを演じる清原果耶の実年齢がまだ13歳であり、「妾」を演じさせるとは考えにくいこと。それに、朝ドラヒロインの夫に「妾」を持たせるとは考えにくいことなどから、「ふゆの恋」は淡いままで消えるのではないかと思われます。
追記:ふゆの縁談 亀助は…
やがて、ふゆにも縁談が舞い込んできます。この縁談に対し、以前からふゆに想いを寄せていた亀助(三宅弘城)は意外な行動に出ることになります。
年明け以降の放送で、ふゆを巡る恋模様にあっと驚く展開があるようです。