NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に登場する秋葉幸子の恋人・高島雄大についてまとめます。高島雄大は、女子ばかりの「乙女寮」に出入りする希少な若手男子。我が道をゆく芸術家・高島雄大とお年頃の女性たちとの交流が微笑ましく描かれます。
高島雄大を演じている俳優の井之脇海(いのわき・かい)は、朝ドラ「ごちそうさん」に出演していたことでも知られます。(追記)2022年の朝ドラ「ちむどんどん」ではヒロインの同僚料理人役で出演。朝ドラ常連俳優となりつつあります。
音楽家の卵・高島雄大
高島雄大は、向島電機・乙女寮の「コーラスサークル」に毎週教えに来ている音楽家の卵で、現在は芝浦の工場で働いて生計を立てています。
高島は乙女寮の寮長・秋葉幸子(小島藤子)と交際しており、ゆくゆくは結婚することを約束しています。
我が道を行く?高島に幸子は不満
交際相手の幸子は、高島に何やら不満を抱いている様子です。
高島はいわゆる芸術家肌であり、毎月の給料が1万5000円であるにも関わらず1100円もするオーケストラのコンサートのチケットをぽんと買ってしまう一方(しかも一人で見に行く)、デートの時は公園の水飲み場で水を飲みながらコッペパンを食べたり(美食などの贅沢は「資本家に踊らされているだけ」と主張)と、生活のバランスが破綻しています。
口を開けば「ロシア革命が〜」「アメリカ人は侵略者だ~」「インディアンが~」などと壮大なことばかりを語り、女心もろくにわからない高島。そんな高島に幸子が怒り、ケンカでデートが終わってしまうこともしばしばですが、幸子は高島の優しさ、音楽の才能に惚れ込んでおり、二人はなんだかんだ仲良しです。
※後に「ちむどんどん」で共演することになる竜星涼とは「ひよっこ」でも共演。茨城出身の生真面目な警察官・綿引(竜星涼)と高島(井之脇海)は、ともに乙女寮に出入りするうちに不思議な友情を結んでいます。
井之脇海「トウキョウソナタ」「帝一の國」
少々天然(?)ながらも情熱的な青年・高島雄大を演じるのは、神奈川県出身の俳優・井之脇海です。井之脇は子役の時代から芸能活動を始めており、20代にして豊富なキャリアを誇ります。
2007年公開の映画「夕凪の街 桜の国」に出演すると、翌2008年の映画「トウキョウソナタ」では香川照之演じる主役の次男・佐々木健二役で「キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞」を受賞。ほかに2010年の「告白」、2012年の「Another」、2014年の「スイートプルサイド」など、多数映画作品に出演しています。
また、2017年4月に公開された映画「帝一の國」では木村了演じる生徒会長をサポートする古賀平八郎役を、同年7月公開予定の奄美を舞台にした映画「海辺の生と死」では永山絢斗演じる主人公の部下役を演じるなど、活躍の幅を広げています。
「ごちそうさん」弟・照生役
井之脇海といえば、朝ドラをご覧の皆さんにとっては「ごちそうさん」(2013年)でお馴染みでしょう。
井之脇が演じたのは、ヒロイン・め以子の実弟で家業の洋食屋「開明軒」で見習いコックとして働いていた卯野照生役。姉の結婚を後押しするなど、素直で可愛らしい弟役を好演しました。
また、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」では平重盛の長男・維盛(これもり)役、2016年のNHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜」では村松政右衛門役として出演しています。
(追記)2022年には朝ドラ「ちむどんどん」にヒロイン暢子の同僚(先輩)矢作知洋役で出演。ツンツンしながらもヒロインと切磋琢磨する若手料理人役を好演しています。決して派手なタイプの俳優ではありませんが、独自の空気感と安定感がある演技が高い評価を得ています。
【2022年追記】井之脇海はその後活躍の場を広め、「義母と娘のブルース」(2019年)、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(2019年)、「教場」(2020年)、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020年)などの人気ドラマに多数出演。
2022年の朝ドラ「ちむどんどん」ではヒロイン・暢子の同僚で後に暢子の良き右腕となる料理人・矢作知洋役を好演し、ますます存在感を増しています。