TBS日曜ドラマ「陸王」に登場する主要キャスト(出演者)とその役柄、人物像をまとめておきます。
ドラマ「陸王」は、「半沢直樹」「下町ロケット」などの原作を手がけたことで知られる池井戸潤氏の同名小説が原作。埼玉県行田市の老舗足袋製造業者「こはぜ屋」が、会社の未来を賭けてマラソン足袋「陸王」を開発していく物語です。
主役は役所広司 主要出演者は?
現時点で判明している登場人物、キャストをまとめます。各キャラクターの人物像の記述は原作小説を参考にしていますので、ドラマ版で設定の改変があった場合は追記、修正をします。
宮沢家
父・宮沢紘一(役所広司)
100年続く家業「こはぜ屋」の4代目社長。グイグイと事業を広げていくヤリ手実業家というタイプではないが、年々事業規模が縮小していくこはぜ屋の未来を案じ、新事業となるマラソン足袋「陸王」の開発を決断する。
息子・大地には未来がないこはぜ屋を継がせたくないと考えている。
母・宮沢美枝子(檀ふみ)
社長業に奮闘する夫を支え、宮沢家を守る妻。
長男・宮沢大地(山崎賢人)
こはぜ屋社長・紘一の長男。地元大学の工学部を卒業したものの就職に失敗し、こはぜ屋を手伝っている。就職活動は続けているものの連戦連敗で、そのトラウマもあり自分の生き方に確信を持てずにいる。本心では、こはぜ屋の仕事に興味がないわけではなさそう。
マラソン足袋のとある開発部門を任され、次第に仕事の面白さに目覚めていく…?
長女・宮沢茜(上白石萌音)
高校三年生の娘。茜が紘一にアトランティス社のシューズ「R2」を買ってくるように頼んだことで、紘一は「ファイブフィンガーズ」のシューズに出会うことに。アトランティスのシューズをオシャレだと思っている。
将来のために海外留学をしたいと考えているが、家計の苦しさも理解しており…。
こはぜ屋・社員、関係者
専務・富島玄三(志賀廣太郎)
通称「ゲンさん」。こはぜ屋勤続40年以上のベテランで、経理部門を担当する「番頭さん」。
取引銀行との交渉や事業費の管理などを一任され、社長からの信頼も厚い。保守的すぎるところがあり、新事業へと走り始めた社長に対し、しばしば苦言を呈する。
若手社員・安田利充(内村遥)
通称「ヤス」。面倒見が良く若手工員のまとめ役で、何事にもアツい感動屋。しばしば社長と行動を共にする。
縫製課リーダー・正岡あけみ(阿川佐和子)
縫製課を束ねるリーダーで、その縫製技術は「国宝級」。明るく元気な性格をしており、若手社員にとってはお母さん(お姉さん?)のような存在。「陸王」開発チームに抜擢されると、ムードメーカーの役割を果たすことに。
縫製課社員・西井冨久子(正司照枝)
縫製課最高齢の縫い子で、足袋デザイナーとしてのデザインセンスも持ちあわせる唯一無二の存在。まだまだ元気に頑張るが、新事業開発のしわ寄せ、負担が冨久子の身体に響き…。
縫製課社員・仲下美咲(吉谷彩子)
大ベテランが活躍する縫製課の中にあって、28歳という「超若手」の末席社員。冨久子の隣りに座り作業を教わる「愛弟子」だが、まだまだ技術には自信がない…?夜は実家の飲食店を手伝っている。
自分の仕事に自信を持てないという同じ悩みを抱える大地と、互いに励まし合う関係に。原作では大地と恋愛関係になることはなかったが、ドラマでは果たして…?
縫製課社員・水原米子(春やすこ)
縫製課ナンバー2の実力者。高齢の母の面倒を見ているため仕事に融通が利かない時がある。関西出身者なのか、関西弁を使う。
縫製課社員・橋井美子(上村依子)
縫製課のベテラン社員。
埼玉中央銀行
行員・坂本太郎(風間俊介)
こはぜ屋を担当する埼玉中央銀行の銀行員。若造で言いたいことはズバズバ言うタイプながら、こはぜ屋に対し親身になってくれる情熱的な男。新事業へのチャレンジをけしかけたのも、この坂本だった。
その仕事ぶりを支店長・家長から疎まれ、別の支店に飛ばされてしまう。
支店長・家長亨(桂 雀々)
埼玉中央銀行・行田支店の支店長。こはぜ屋に対して融資を渋り、その都度イヤミくさい言葉を浴びせてくるいけ好かない男。
行員・大橋浩(馬場徹)
融資課長。坂本に変わり、こはぜ屋の担当者となる行員。坂本と比べると情熱もなく無愛想で合理主義。綱渡りの資金繰りを続けるこはぜ屋にとって、頼りにならなそうな担当者。
ただし、支店長・家長のようなネジ曲がった性格ではないらしく…?
アトランティス社
シューフィッター・村野尊彦(市川右團次)
こはぜ屋のライバル企業である大手スポーツ用品メーカー「アトランティス」に所属し、業界で名を轟かせるカリスマ・シューフィッター。
高卒の叩き上げで、アフターフォローも手厚い選手本位の仕事ぶりは各方面で厚い信頼を得ているが、外資系であるアトランティス社の中では冷遇されている様子。
やがて小原と大喧嘩をしてアトランティスを退社し、こはぜ屋のアドバイザーに。
日本支社営業部長・小原賢治(ピエール瀧)
アメリカ幹部が採用した大卒のエリート経営幹部で、現場叩き上げの村野や、利用価値がなくなった茂木らに対し横柄な態度をとる。
小原の部下・佐山淳司(小籔千豊)
小原の下で働き、時に無理難題の命令を受けて動くことになるアトランティス社員。カリスマシューフィッターとして名を馳せた前任者・村野に対し嫉妬や憎しみに近い感情を持つ。
椋鳩通運
ドライバー・江幡晃平(天野義久)
こはぜ屋に出入りする運送屋「椋鳩通運」の社員。元ランナーで、シューズ開発を始めたこはぜ屋に積極的に協力し、アドバイスを与えていくことに。
「ダイワ食品」陸上競技部
ランナー・茂木裕人(竹内涼真)
名門実業団「ダイワ食品」に所属する長距離ランナー。「東西大学」時代に箱根駅伝で活躍するが、その後の怪我によりライバルたちから大きな遅れを取り、辛酸をなめ続けている。怪我の原因でもあるランニングフォームを矯正している最中に、こはぜ屋が開発する「陸王」と出会うことになる。
「アジア工業」に所属すランナー・毛塚直之が学生時代からのライバル。
監督・城戸明宏(音尾琢真)
「ダイワ食品」の監督。選手にシューズを提供するメーカーの窓口ともなる存在。名門実業団であるダイワには数多くのシューズメーカーがすり寄ってくるためか、こはぜ屋に対してもそっけない態度をとる。
手厳しく冷酷そうに見えるが、体育会の人間ならではの真っすぐさは持っている模様。
ランナー・平瀬孝夫(和田正人)
茂木の先輩ランナー。豊橋国際マラソンで茂木が負傷した際には、コースに止めに入った。茂木も信頼をおく実力者だが、そろそろアスリートとして肉体の限界を感じるお年頃…?
演じる俳優・和田正人は陸上経験者で、日本大学時代には箱根駅伝に出場経験(2002年・復路9区で区間5位)を持つ。
ランナー・立原隼斗(宇野けんたろう)
ダイワ食品陸上部のエース。演じる宇野けんたろうは、吉本所属の芸人。
ランナー・ジョセフ・オリユク(ジョセフ・オンサリゴ)
ニューイヤー駅伝では2区を走ることになるケニア人ランナー。演じるジョセフ・オンサリゴもケニア出身、山形で活躍する長距離ランナー。
ランナー・加瀬尚之(前原滉)
ダイワ食品陸上部五年目のランナー。
ランナー・内藤久雄(花沢将人)
ベテランランナーとしてダイワ食品を支える。安定した走りが持ち味。ニューイヤー駅伝で1区を任される。
ランナー・川井俊輔(佐藤俊彦)
内藤とともにチームを支えるベテラン選手。ニューイヤー駅伝で3区を任される。
ランナー・水木貴彦(石井貴就)
ニューイヤー駅伝で5区を任されるランナー。
・陸王「ニューイヤー駅伝」ダイワ食品の出場選手、エントリー区間まとめ
「アジア工業」陸上競技部
ランナー・毛塚直之(佐野岳)
「明成大学」時代に箱根駅伝で活躍した、茂木のライバルランナー。社会人になってから大きく飛躍し、将来を嘱望されるトップランナーになっている。自身の評価の上昇とともに、くすぶっている茂木に対し露骨に見下した態度をとるようになる。
飯山産業
元社長・飯山晴之(寺尾聰)
倒産してしまった「飯山産業」の元社長。一発当てようと特殊素材「シルクレイ」を開発することに没頭するあまり、家業を傾けさせ、ついには破産宣告に至らせてしまった。
その後、世間から身を隠すように妻と暮らしているが、妻を働かせて昼から酒を飲むような堕落した生活ぶりを見せている。プライドが高く、取得した「シルクレイ」の(死蔵)特許技術を武器に世間を見返してやろうと目論んでいる。
飯山の妻・飯山素子(キムラ緑子)
夫とともにボロアパートで暮らしている。現在は素子のアルバイト収入が家計を支えている。もともと飯山の真面目な人柄に惹かれて結婚しただけに、堕落してしまった飯山が立ち直ることを願っているが…。
アリムラスポーツ
経営者・有村融(光石研)
元テニスプレイヤーで、現在はスポーツ関連のシューズやウェアを扱うショップを経営している。肘を痛めて現役を引退後、ランニングに興味を持ち大学院へと進んでおり、ランニングインストラクターとしても活躍している。
こはぜ屋のシューズ開発に貴重な意見を提供するとともに、こはぜ屋にとって有益な出会いを仲介することに。
タチバナラッセル
社長・橘健介(木村祐一)
陸王のアッパー素材を探していた時に埼玉中央銀行・大橋が紹介してくれた、織物のベンチャー企業・タチバナラッセルの社長。実績を持たない新興企業のため、陸王への協力を快諾するが…。