2月12日(木)放送のNHK連続テレビ小説「マッサン」より。
いよいよマッサンが立ち上げた「北海道果汁株式会社」の第一号ウイスキーを発売するにあたり、商品名(ブランド名)、ならびに新しい社名が決定されました。その経緯をまとめます。
商品名を決定する家族会議
出資者の渡芳利(オール阪神)らからもようやくウイスキー製造の承諾を得て、晴れて発売が決定した北海道果汁製の第一号ウイスキー。マッサンの家族と森野家が集まったところで、商品名を決定する家族会議が始まりました。
北の大一番、北の殿様…おっさんのセンス…
商品名は「短くて覚えやすい」ことが第一条件。俊夫(八嶋智人)は「北の大一番」、熊虎(風間杜夫)は「北の殿様」という名前を提案しますが、ハナ(小池栄子)の「大一番も殿様も日本酒の名前みてーだべー」という一言により、敢えなく却下されてしまいます。
マッサン、エマ、一馬…命名共同作業
じっと考え込んでいたマッサンがポツリと提案したのが、「北海道果汁」を略した「ドウカ」という商品名でした。熊虎は「ドウカはどうかなあ」と駄洒落で応戦しますが、「ドウカ」に対する一同の反応はまずまず。この案を聞いた娘・エマ(優希美青)は、紙にサラサラっと字面「DOUKA WHISKY」を書いてみせます。
文字にしてみるとなかなかに格好がいいということで、一同は大盛り上がり。しかし、その字面を見た一馬(堀井新太)は若者らしく(?)鋭い指摘をします。
「このふたつの行の字数を合わせたいですよねえ。ラベルをデザインする時、苦労するんじゃありません?」
二行目の「WHISKY」に対し、一行目の「DOUKA」の文字数が少ないことがバランスが悪い、というわけです。
DOUKAHの「H」は北海道の「H」
そこでまたエマが機転を利かせます。一行目の「DOUKA」に「H」を加えて「DOUKAH WHISKY」。付け加えた「H」には北海道のH、それにハイランドケルトの「H」という意味が込められている、とエマが説明すると満場一致で大賛成、地元北海道ラブである熊虎も、エマの機転に大感激します。
エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)曰く、末尾に「H」が付いたほうが外国人も読みやすいとのことで、俊夫も「わしらのウイスキーが世界を目指すってことじゃ!」と大喜び。
この商品名決定にあわせ、社名も北海道果汁株式会社からドウカウヰスキー(DOUKAH WHISKY)に改められ、いよいよ新生「ドウカウヰスキー」の歴史がスタートすることになります。
ニッカ=大日本果汁
ちなみに「サントリー、ニッカウヰスキーの社名由来 「赤玉ポートワイン+鳥井」「大日本果汁」」の記事にもまとめていますが、史実のモデル会社「ニッカウヰスキー」は「大日本果汁株式会社」を略したものです。創業時の「大日本果汁」という社名も、ドラマと同様にリンゴジュースの会社としてスタートしたことが由来になっています。