NHK連続テレビ小説「あんぱん」2025年8月12日(火)放送の第97回より。
嵩の実母・登美子が住む東京目白にあるという設定の邸宅のロケ地となった撮影スタジオをご紹介します。
のぶが訪ねた登美子の目白の豪邸 3番目の夫が遺した家
「あんぱん」第97回では、のぶ(今田美桜)が嵩の実母・登美子(松嶋菜々子)の家を訪ねて話をする場面が描かれています。
登美子が住んでいる家は、東京の高級住宅街である目白にあるという豪華な和風邸宅。今は亡き登美子の3番目の夫(軍人)が遺してくれた家で、登美子はこの家で一人暮らしをしているようです。
これまで決して良好とは言えなかったのぶと登美子の「嫁・姑関係」。しかしのぶは、薪鉄子(戸田恵子)から代議士の秘書をクビにされたこともあり、人生経験が豊富な登美子と話がしたくなったようです。
のぶは登美子の家の「茶室」に通されると、初めて登美子と腹を割って「女同士」の込み入った話をしています。
【参考】登美子の3度の結婚歴は以下の通り。
・最初の結婚相手…新聞記者・柳井清(二宮和也)。長男・嵩、次男・千尋をもうけるも、清は病気により死別。幼少期に千尋を義兄・柳井寛のもとに養子に出している。清は登美子が唯一本気で愛した人らしい。
・2度目の結婚相手…呉服商・勢内隆造(宮坂ひろし)。嵩と千尋を寛のもとに残したまま、高知市内の呉服屋の旦那・勢内隆造と再婚。隆造には娘がいた。再婚後、嵩とは8年間に渡り音信不通だったが、勢内隆造とは「いろいろございまして」離別をし、柳井医院に出戻りをしている。
・3度目の結婚相手…軍人(役名不明)。嵩が知らないうちに軍人と再婚をしていたが、その後に死別。現在はこの夫が遺した目白の邸宅で一人暮らし。
ロケ地は和風邸宅スタジオ「リプレイス小石川」
▼「リプレイス小石川」の入口外観。本格的な和風邸宅スタジオとして撮影環境も整っており、今後も多様なドラマのロケ地として登場しそう。
登美子が住む邸宅の撮影が行われたのは、東京都文京区小石川2丁目にある和風邸宅スタジオ「リプレイス小石川(Re:PLACE KOISHIKAWA)」です。
「リプレイス小石川」は、1920年(大正9年)に青森県出身の財閥だった5代目・泉山吉兵衛の東京別邸として、宮大工の樋口久五郎によって建築された美しい建築物。
吟味された良質な銘木がふんだんに用いられ、細部に名工の職人技が行き届いた見どころの多い建物で、現在は古民家貸しスペース、貸し撮影スタジオとして広く活用されています。
「あんぱん」第97回では、女中に案内されて登美子邸の縁側廊下を歩くのぶの姿や、茶室に通されて女同士の話を繰り広げる登美子とのぶのシーンなどが登場。「リプレイス小石川」が誇る美しい建築風景の中で、印象的な場面が撮影されています。
2023年放送のTBS系日曜劇場「ラストマン」の第9話でも、永瀬廉演じる名家出身の警視・護道泉の母方にあたる弓塚家の邸宅のロケ地として「リプレイス小石川」が登場しています。「41年前の事件」の核心に迫るため、主人公の皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)がこの邸宅を訪ねる場面が描かれています。
また、日曜劇場「御上先生」や映画映画「青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE」などでも、「リプレイス小石川」がロケ地として登場しているようです。
「リプレイス小石川」は撮影スタジオとしてだけではなく、華道や書道、着物の着付けなどの日本文化体験イベントほか、レンタルスペースとしても広く活用されています。