「ちむどんどん」飼い豚のアベベとアババ 賢秀の後の人生の伏線に?

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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場する比嘉家の飼い豚・アベベとアババ。

第1週ではアババの切ない運命を巡る悲喜こもごももが描かれましたが、この愛豚の存在が賢秀のその後の人生の伏線になっていく可能性があります。

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目次

賢秀が大切に育てるアベベとアババ

一年ほど前に比嘉家にやってきたという二匹の飼い豚・アベベとアババ

いつもは落ち着きがなく継続的な努力が苦手な長男・賢秀(浅川大治)ですが、豚の世話だけは熱心なようで、毎日の餌やりや小屋の掃除を率先して行っています。

アベベとアババという名前は賢秀が付けたもので、エチオピア出身のマラソン選手アベベ・ビキラが由来となっています。

アベベは1960年のローマ五輪、1964年の東京五輪で金メダルを獲得した偉大なランナー。ローマ五輪ではレース前に靴が壊れてしまったため裸足でレースに挑んで優勝をしており、「裸足の王者」「裸足のアベベ」として世界的英雄となっています。

賢秀は「(アベベが)最高に格好いいから大事な大事なこいつの名前にしたわけさ」「こいつはアベベの友達だからアババ」とアベベとアババの命名理由を語っています。

※第1週の時代設定は1964年(昭和39年)9月〜。東京五輪が1964年10月10日開幕ですから、ちょうどアベベが注目を集めていた時代ですね。アベベは東京五輪では靴を履いてレースに出場しています。

青柳親子をおもてなし アババが…

アベベとアババを家族のように大切に育てていた賢秀ですが、第4回放送では衝撃の体験をすることになります。

東京から来ていた青柳親子をもてなすため、貧しい比嘉家は奮発してラフテー(豚肉の醤油煮込み)、ジーマミー豆腐、沖縄そばなど精一杯の沖縄のごちそうを用意。

賢秀たちも普段食べられないごちそうに興奮気味ですが、やがて食卓に並ぶ豚肉たちがアババを潰したものだと判明。賢秀たちは泣きながら、大切な命をいただくという意味を知ることになります。

家族が神妙な顔で豚肉料理を食べる中、末っ子の歌子は「アベベは正月に食べるの?」と無邪気に発言。いつも内気な歌子ですが、意外と大物なのかも?

以下、NHKから公表されている内容ではありますが、一部今後のネタバレともなりますのでご注意ください。

流浪の賢秀がたどり着くのは…

少年時代からやんちゃだった賢秀ですが、今後、さまざまなトラブルを家族にもたらしていくことになります。

「貧しい家族のために」と考える賢秀は、怪しい投資話や胡散臭い商品の販売、プロボクサーへの挑戦など、一攫千金を狙ったチャレンジを続け、そのたびに比嘉家に災難をもたらすのです。

トラブルメーカーとして人生を流浪していく賢秀ですが、やがて関東近郊にあるとという養豚場に漂着することになります。

賢秀が転がり込むのは、養豚への愛に満ちた経営者・猪野寛大(中原丈雄)とその娘・清恵(佐津川愛美)が営む「猪野養豚場」。賢秀はこの養豚場で器の大きな寛大やチャキチャキ娘の清恵の世話になりながら、少しずつ人生に変化を見せていくことになりそうです。

賢秀はいずれ「ビッグなビジネス」を手掛けると周囲に吹聴しており、自身が泥臭く養豚場で働いていることは家族には秘密のまま。新しいビジネスを始めると言っては養豚場から姿を消し、失敗するとまた猪野家に戻ってくる…。そんな生活を繰り返す中で、次第に自分の人生にとって何が大切なのかを悟っていきそうです。

少年時代にアベベとアババを楽しそうに育てていた賢秀が、養豚業という天職に目覚める日が来るのか…。今後の展開が楽しみです。

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