「カムカムエヴリバディ」映画館「銀馬館」のモデルは「金馬館」か 東映太秦映画村がロケ地

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する岡山の映画館「銀馬館」は、かつて岡山の繁華街・千日前にあった映画館「金馬館」がモデルの可能性があります。

「銀馬館」の建物外観のロケ地として使われた京都・東映太秦映画村とあわせてまとめます。

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算太行きつけの映画館「銀馬館」

和菓子職人修行にさっぱり身が入らない橘算太(濱田岳)は、時々仕事をさぼって活動写真(映画)を見に行っているようです。

算太行きつけの映画館は、近所にある「銀馬館」。新人俳優・桃山剣之介(尾上菊之助)の主演第一作「桃から生まれた剣之介」や喜劇王・チャップリンの映画などが上映され、岡山の人たちに娯楽を提供しています。

撮影は京都・東映太秦映画村の中村座側面

ドラマに登場する架空の商店街「朝丘町商店街」の町並みは、京都の東映太秦映画村内のオープンセット(江戸時代の町並みを再現したオープンセット)を利用して撮影されています。

大正時代のにぎやかな活動寫眞館「金馬館」の建物も、この太秦映画村内にある歌舞伎小屋「中村屋」の建物(正面入口ではなく側面側)に化粧を施して撮影されているようです。

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千日前「金馬館」がモデルか 戦後復興の象徴

ヒロイン一家が営む「御菓子司 たちばな」がある朝丘町商店街は、岡山駅と岡山城の中間あたりにあるという設定だそうです。ちょうど岡山随一の繁華街・表町商店街などがある一帯に近いですね。

劇中に登場した映画館「銀馬館」は、その名前などから表町の南端・千日前商店街にあった映画館のひとつ「金馬館」がモチーフになっているのではないかと予想します。

江戸時代は天瀬可真町と呼ばれ、侍屋敷が立ち並んでいた千日前。明治45年に「帝国館(のちの岡山松竹)」ができたのを皮切りに、大正時代以降「金馬館」「若玉館(のちのテアトル岡山)」「文化ニュース劇場(のちのSY松竹文化)」「岡山劇場」などの映画館が次々に開館。あわせて飲食店も増えて繁華街を形成すると、一帯は大阪の千日前商店街にならって「千日前」と呼ばれるようになっています。

やがて昭和20年(1945年)の岡山大空襲で街は焼け野原となりますが、「金馬館」は焼け野原に転がっていた丸太や板、釘などを拾い集めた突貫工事により真っ先に復活(昭和20年11月)。千日前の復興の象徴的存在となっています。

その後、昭和33年(1958年)頃までは「金馬館」の名で営業をしていたようですが、以降は「岡山日活」と名前を変えて1970年代まで営業。1980年代までは建物が残っていたそうです。跡地は現在、「私の部屋 表町店」などが入る「サンライト第1ビル」(岡山市北区表町3丁目11)になっているようです。

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