ドラマ「不適切にもほどがある!」ムッチ先輩(磯村勇斗)が憧れるアイドルはマッチ?

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TBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」に登場する1986年(昭和61年)を生きる青年「ムッチ先輩」こと秋津睦実(磯村勇斗)の人物像などをまとめます。

ムッチ先輩はある80年代アイドルに心酔しており、その全てを完コピしているミーハー?な男です。この記事では、ムッチ先輩が憧れているアイドルについて、そして当時のアイドル事情などについて簡単にまとめます。

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目次

純子が憧れるムッチ先輩 実は謎多き人物?

「不適切にもほどがある!」は、1986年(昭和61年)の世界で中学校教師をしていた昭和すぎる男・小川市郎(阿部サダヲ)が突然2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまう物語です。劇中では2024年の令和の世界に加え、1986年の懐かしい昭和の世界も並行して描かれていきます。

1986年の世界で目立つ存在になりそうなのが、磯村勇斗が演じる青年「ムッチ先輩」こと秋津睦実(あきつ・むつみ)です。

地元の自動車整備工場で働いているムッチ先輩は、市郎の一人娘・純子(河合優実)が密かに想いを寄せている人物。

トップアイドルのマッチこと近藤真彦に憧れすぎて、ついにはそのアイドルの容姿や言動のすべてを完コピ。自らを「ムッチで〜す」と呼び、某アイドルそっくりの出で立ちで町に繰り出しています。後輩たちには暴力をチラつかせて「ムッチ」呼びを強要している、ちょっと痛い先輩です。

次第に純子に接近し、甘い言葉をささやいていくムッチ先輩。市郎がタイムスリップした2024年にはムッチ先輩にそっくりなサラリーマン・秋津くん(秋津真彦)も登場しており、ムッチ先輩と純子が結婚する未来があるのかが注目されます。

また、2024年の秋津真彦の存在も重要です。物語の後半では小川家を揺るがす「過去」が明らかになっていくのですが、その中で秋津くんが果たす役割も大きそうです。

▷磯村勇斗(いそむら・はやと)…静岡県沼津市出身の31歳の俳優。2015年に「仮面ライダーゴースト」にアラン/仮面ライダーネクロム役でレギュラー出演すると、NHK朝ドラ「ひよっこ」ではヒロインの結婚相手となる料理人・ヒデ役を演じて話題に。その後、ドラマ「今日から俺は!!」や映画「ヤクザと家族 The Family」「劇場版 きのう何食べた?」「月」「最後まで行く」「波紋」「渇水」「月」「正欲」などで数々の映画賞などを受賞するなど、若手実力派俳優として活躍中。

ムッチ先輩は「マッチ」に憧れ? 80年代のアイドルといえば…

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1986年(昭和61年)というアイドル隆盛の時代を生きているムッチ先輩。

とはいえムッチ先輩得意の挨拶「ムッチで〜す」から考えても、「マッチで〜す」の挨拶でおなじみだった80年代のスーパーアイドル・近藤真彦に憧れているようです。

※近藤真彦の代名詞とも言える「マッチで〜す」の挨拶ですが、本人は自分からマッチで〜すと言ったことはないと主張しているとか。「マッチで〜す」は片岡鶴太郎が人気番組「オレたちひょうきん族」などで近藤真彦のモノマネをする際に多用し、広く知られるようになったという経緯があります。

1980年代といえば、田原俊彦、近藤真彦、松田聖子、中森明菜、小泉今日子、薬師丸ひろ子といった大物ソロアイドルが大活躍し、シブがき隊、チェッカーズ、少年隊などのグループアイドルも人気になるなど、アイドル文化が花開いた時代です。

また、1985年にはバラエティ番組「夕やけニャンニャン」から派生した大人数アイドルユニット・おニャン子クラブが登場し、こんにちに続く日本の大人数アイドルグループ文化の基礎が出来た時期とも言えます。1987年には7人組の光GENJIが鮮烈にデビューし、爆発的な人気になっていますね。

1986年を生きるムッチ先輩が憧れていると思われる「マッチ」こと近藤真彦は、1979年にドラマ「3年B組金八先生」の生徒役でデビューすると、1981年に「スニーカーぶる〜す」でソロ歌手としてデビュー。その後も「ブルージーンズ メモリー」「ギンギラギンにさりげなく」(1981年)、「ハイティーン・ブギ」(1982年)、「ケジメなさい」(1984年)、「愚か者」(1987年)などのヒット曲を連発し、田原俊彦らとともに時代を代表するトップアイドルとして君臨しています。ムッチ先輩はまさに、80年代アイドル文化の中心にいた全盛期のマッチに憧れているわけですね。

宮藤官九郎が描く昭和の世界

「不適切にもほどがある!」の脚本を担当する宮藤官九郎は、1970年(昭和45年)生まれの53歳。ドラマの時代設定である1986年当時は18歳前後であり、80年代のポップカルチャーを全身で感じながら青春期を過ごした世代といえます。

宮藤官九郎の代表作のひとつであるNHK朝ドラ「あまちゃん」では、ヒロインの母・天野春子(小泉今日子/有村架純)がアイドルを夢見て北三陸から上京、挫折する1984年(昭和59年)の物語がサイドストーリーとして描かれており、懐かしい昭和の世界観が大きな反響と共感を呼びました。

宮藤官九郎にとって80年代のポップカルチャーを用いたストーリー作りはまさに得意分野。「不適切にもほどがある!」でも、ムッチ先輩をはじめとした80年代を生きるキャラクターたちがいきいきと描かれていきそうです。

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