NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、短時間の登場ながら視聴者に印象を残した「夜の気まぐれショー」の女性司会者・藤原小巻。
この記事では「藤原小巻」という人物と、それを演じた女優、シンガーソングライターの岡田茜(おかだ・あかね)についてまとめます。
「夜の気まぐれショー」名物司会者?
みね子が急遽代役で出演することになった、「東京中央テレビジョン」の人気バラエティー番組「夜の気まぐれショー」。グループサウンズから漫談、ダンスまで、多種多様なエンターテイメントを茶の間に届ける、金曜六時の人気番組です(ドラマの時代は昭和42年)。
この「夜の気まぐれショー」で、男性司会者・水原みちお(茂木淳一)とともに司会を務めていたのが、女性アナウンサー(?)の藤原小巻です。奔放にペラペラとお喋りをする水原みちおに対し、藤原小巻は番組の進行を冷静にコントロールするしっかり者です。
栗原小巻?黒柳徹子?
いかにも「昭和」な雰囲気を醸し出すゴージャスな髪型が目を惹く藤原小巻ですが、演じた岡田茜のブログ(リンク先ブログに藤原小巻のオフショット画像あり。)の文章によれば、「昭和のバラエティ番組のアナウンサーさん、いろんな動画を見たり、スタッフさんに聞いたりして、特徴を研究したりしたんだよーーー」とのこと。
「女子アナ」が現在のようにブランド化、アイドル化したのは1980年代以降ですので、1967年の「夜の気まぐれショー」に出演していた藤原小巻は、現在のいわゆる「女子アナ」のイメージとは違うかも知れません。
NHKの人気番組「夢であいましょう」(1961〜1966年)の初代司会者・中嶋弘子(本業はファッション・デザイナー)や、その後任で1960年代にすでに「女性司会者」として活躍していた黒柳徹子あたりのイメージに、藤原小巻は近いでしょうか。また、「藤原小巻」という名前から連想される実在の女優・栗原小巻(吉永小百合と人気を二分し、そのファンはコマキストと呼ばれた)の往年の雰囲気に似ているようにも思います。
演じたのは、女優・歌手の岡田茜
短時間の出演ながら、昭和感満載で印象的な役柄となった藤原小巻。演じていたのは、女優、シンガーソングライターなどとして活動する岡田茜です。岡田茜のTwitterアカウントのプロフィールによれば、「岡田茜。滋賀県出身のギター弾き語りのシンガーソングライター。女優、MCとしても活動中。」とのこと。
岡田茜は1983年、滋賀県生まれの33歳(※ドラマ放送当時)。もともと芸能事務所「サンミュージック」の新人タレントオーディション・俳優部門に入賞して芸能活動をスタートさせています。
日本舞踊やクラシックバレエなど多彩なダンス経験を有し、ミュージカル女優として舞台に出演するほか、テレビドラマ、CM、バラエティ番組等にも出演(日本テレビ「ものまねバトル☆CLUB」では優勝も経験)。
また、下積みのミュージカル学校時代の盟友・あべなぎさと音楽ユニット「あかなぎ」を結成し、その後もソロ活動を行いシンガーソングライターとしても活動しています。