「能登のとと楽 加賀のかか楽」の意味とは?「まれ」に登場する働かない男たちと働く女たち

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NHK連続テレビ小説「まれ」より。

石川県には能登地方の男性の特徴を表す言葉として「とと楽(ととらく)」、それに対になる言葉として「加賀のかか楽(かからく)」という言葉があります。「まれ」では、「とと楽」を地で行くような能登の男たちが登場します。

この記事では「とと楽」の意味、「とと楽」を体現したようなドラマの登場人物についてまとめます。

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「とと楽」の意味とは

「とと」というのは夫、お父さんのこと、対して「かか」は妻、お母さんのことで、一般的な意味で言えば「とと」=大人の男たち、「かか」=大人の女たち、といった意味で良いと思います。

石川県は大きく分けて金沢を中心にした県南部の「加賀地方」と、県北部・能登半島方面を指す「能登地方」に分けられます。二つの地方の特徴を面白おかしく表現したのが、「能登のとと楽、加賀のかか楽」という言葉です。

能登地方では女性がよく働き夫は楽をし、反対に金沢を中心とした武家社会だった加賀地方では夫がよく働き妻が楽をするー。

確かに輪島の女性は朝市に店を出したり行商に出るなど、働き者のイメージがありますね。とはいえ、実際に加賀の女性が働かないなんてことはないとは思いますので、あくまで冗談として言われる言葉でしょう。

能登の「働かない」男たち

「まれ」では、「能登のとと楽」を地で行く「働かない男たち」が登場します。

まずはヒロイン・希(土屋太鳳)の友人・一子(清水富美加)の父で、村唯一の美容院「サロン・はる」の亭主である蔵本浩一(篠井英介)。何をするにも悲観的で能登の将来を憂いているが、具体的に自分では何もしない男です。

続いて、同じく希の友人・みのる(門脇麦)の父で、郵便局員の寺岡真人(塚地武雅)。真人は郵便配達の仕事をサボっては「サロン・はる」に入り浸っています。自宅の農作業も妻・久美(ふせえり)にまかせっきり。

そして希の友人・洋一郎(高畑裕太)の父で、漁師をしている角慎一郎(ガッツ石松)。慎一郎は浩一、真人とは違い責任感が強く人望も厚いのですが、ダメオヤジ二人にそそのかされ「サロン・はる」についつい長居をしてしまいます。

この三人に加え、都会からやってきたダメ父・徹(大泉洋)も「とと楽仲間」に加わることになるでしょう。

働く女たち 働く男・職人も登場

こうした能登の男たちと対照的に、浩一の妻・はる(鈴木砂羽)、真人の妻・久美ら能登の女たち、それに都会からやってきた希や母の藍子(常盤貴子)などは大変な働き者です。

もちろん、ドラマには塩田職人の桶作元治(田中泯)や漆塗り職人の紺谷弥太郎(中村敦夫)など、格好いい「仕事人」の男も登場します。こうした能登の大人たちが見せる様々な「仕事観」が、やがて「パティシエ」という夢を追いかけることになる希に大きな影響を与えることになりそうです。

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