NHK連続テレビ小説「マッサン」に俳優の泉澤祐希が登場することがわかりました。
泉澤祐希が「マッサン」で演じる役柄は、マッサン(玉山鉄二)の甥っ子にあたる岡崎悟(おかざきさとる)です。悟はマッサンの姉・千加子(西田尚美)の次男で、その誕生時にはエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)も立ち会っています。
戦地から帰った甥っ子・岡崎悟
岡崎悟は広島の岡崎家で生まれ育ちました。
その後、戦争に駆り出され満洲で終戦を迎え、終戦後にシベリアに抑留され壮絶な体験をします。復員後、叔父であるマッサンが働く北海道へとやって来るのですが、シベリア抑留時の辛い体験がトラウマとなっており、なかなか日常の平穏な生活に戻ることが出来ません。悟はマッサンの仕事を手伝っていく過程で、少しずつ心の傷を癒していきます。
岡崎悟は物語上、重要な役割を担っていきます。
終戦後、頑なに低級である「三級ウイスキー」をつくることを拒んでいたマッサンでしたが、悟のシベリアでの体験談を聞き、「三級ウイスキー」ならびに「酒」に対する考えの根底が揺るがされることになります。悟はマッサンとともに「三級ウイスキー」をつくりあげる作業を通して、少しずつ生きる希望を見出していきます。
NHKの告知によれば、「北海道余市に渡る政春とエリーの元に、(岡崎)千加子は自分の息子を養子として送り出し、政春とエリー の夢の後継者となっていく。(NHK公式サイトより引用)」とありますでの、恐らく悟がマッサンの会社「ドウカウヰスキー」の後継者になっていくものと思われます。
ニッカウヰスキー後継者 竹鶴威
史実のモデル企業・ニッカウヰスキーでも、創業者・竹鶴政孝氏の甥っ子にあたる威(たけし)氏が竹鶴家の養子に入り、ニッカウヰスキーの後継者になっています。
威氏はニッカウヰスキー二代目社長ならびに二代目マスターブレンダーとなり、ニッカウヰスキーが世界で評価される基礎を築き上げた人物です。岡崎悟は恐らく威氏の人生になぞらえて描かれるものと思われます。
子役上がりの泉澤祐希 「花燃ゆ」にも出演
この重要な役柄・岡崎悟を演じる俳優・泉澤祐希は、8歳の頃から子役として活躍していました。「白夜行」(TBS)、大河ドラマ「功名が辻」(NHK)、「モテキ」(テレビ東京系)など多数の作品に出演し、その高い演技力には定評があります。
2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」にも吉田寅次郎(伊勢谷友介)の一番弟子・金子重輔役で出演しています。重輔は寅次郎(後の吉田松蔭)とともにペリーの黒船に乗り込むものの密航に失敗、岩倉獄の中で若くして病死してしまう青年です。志を胸に、命を顧みず行動する愚直な若者像を好演しました。
後継者となるべく人物も登場し、いよいよ最終回が近付く「マッサン」。マッサンが描いた夢を次世代にどう伝えていくのか、その描写が楽しみです。
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