NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」第17週で、百音と菅波が話し合う川沿いの遊歩道と背後に見える橋(勝鬨橋)の撮影地をまとめます。
「おかえりモネ」東京編ではたびたび屋外ロケが行われ、東京各地の風景が登場しています。
登米に移住する菅波
紆余曲折の末、ようやく恋人同士となった百音(清原果耶)と菅波(坂口健太郎)。順調な交際がスタートした二人でしたが、菅波が地域医療に本格的に取り組むために登米への移住を決意しており、遠からず遠距離恋愛の状態に突入していきそうです。
第17週(9月10日放送分)では、忙しくてなかなか会えない菅波と百音が「15分だけ」という約束で、東京の川沿いで会う場面が描かれています。百音は今までの思いの丈を菅波にぶつけ合鍵を投げて返却しますが、それを受け取った菅波は…。
ロケ地は勝鬨橋(月島側)
このシーンの撮影は、隅田川に架かる橋「勝鬨橋(かちどきばし)」(東京都中央区)付近で行われています。
勝鬨橋は、1940年(昭和15年)に竣工。重要文化財に指定されている二葉跳開橋(日本に現存する数少ない可動橋)で、1970年以前までは船の運行の際に橋が大きく跳ねた(跳開した)ことで有名です。大型船舶が隅田川を通過する際にグググッと跳開する勝鬨橋の姿は、東京下町の名物でもありました。
まだまだ陸路よりも水運を重視していた頃の東京の姿を記憶する、歴史ある橋です。
百音の通勤ルートでもある
勝鬨橋は「本土側」である築地と、埋め立てられた人工島である月島(勝どき)、晴海方面を結ぶ重要な場所にある橋です。
百音が住む「汐見湯」は本土の築地にあり、勤務先の「ウェザーエキスパーツ」が川を超えた晴海地区にあるという設定ですので、百音は毎朝この勝鬨橋を渡り、海風を感じながら出勤しているということになります。
百音にとっては東京の象徴ともいえる風景の中で、恋人・菅波との大切な会話が行われたというわけです。
・「おかえりモネ」東京編 判明しているロケ地・撮影場所まとめ お天気中継屋上、銭湯、ウェザーエキスパーツ社屋など
▼百音と菅波が立っていたのは、まさにこの場所。勝鬨橋のたもと、月島・勝どきサイドにある遊歩道付近です。背後には隅田川と勝鬨橋、ニチレイフーズや住友生命保険相互会社本社のビルが見えています。いかにも東京湾岸らしい風景。
▼月島や佃島、浜離宮など江戸前(東京湾)の風情を残しながらも、ウォーターフロントとしての開発が進んでいる勝鬨橋周辺。今は移転してしまった築地の魚市場も、勝鬨橋のすぐ近くにあります。