TBS系日曜劇場「マイファミリー」に登場している「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」の社員・鈴間亜矢(すずま・あや)についてまとめます。
ドラマ序盤からしばしば怪しい存在感を見せている鈴間亜矢ですが、とある出来事をキッカケにその素性が判明していきます。
鈴間亜矢を演じているのは、日本舞踊家で三代目・藤間紫を襲名している藤間爽子(ふじま・さわこ)。朝ドラ「ひよっこ」に出演するなど俳優としても素晴らしい存在感を見せていますが、なんといっても日本舞踊家としての才能がまぶしいほどです。
メガネのプログラマー・鈴間亜矢
主人公・鳴沢温人(二宮和也)は、ソーシャルゲームを開発する「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」を経営する時代の寵児。
次々と魅力的なスマホ向けゲームを開発していく同社を縁の下で支えているのが、凄腕のプログラマー・鈴間亜矢です。
ボサボサ頭で画面に向かい、プログラミング作業に没頭する鈴間亜矢。一連の誘拐事件とはまったく接点を感じさせないオタク気質の彼女ですが、ネット上では鈴間亜矢が怪しい!といった声が多数挙がっています。
第1話から彼女の動きに注目して見返してみると、偶然なのか必然なのか、犯人から温人に連絡があったタイミングなどで鈴間亜矢が会社のデスクに居ないシーンが続いています(社長室のガラス越しに鈴間亜矢のデスクがたびたび見えています)。
また、第3話で登場した「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」のリモート会議のシーン(犯人とすれ違い通信をしたアカウントを社員が手分けして割り出す作業)では、鈴間亜矢と思われる女性のリモート画面背景にグリーンバック(クロマキー合成)が用いられ、部屋の背景がわからないようになっていました。怪しいですよね。※録画した方は第3話の開始44分過ぎを見返してみてください。鈴間亜矢らしき女性だけが部屋の背景を映さず、カエルのイラストの壁紙を使っています。
ネット上では、東堂の元妻・亜希と鈴間亜矢が姉妹であり、何かを企んでいるのでは?とか、東堂の娘・小春を取り返すために鈴間亜矢がIT技術を提供、東堂夫妻と協力して一連の誘拐事件を巻き起こしているのでは?といった推測の声も挙がっています。
【追記①】第6話のラストシーンでは、スーツケースに仕込まれていたGPSを追った温人が、現金をトランクルームに収納している鈴間亜矢と遭遇。鈴間亜矢が「主犯」なのか「運び屋」なのかはわかりませんが、何らかの形で事件に関わっていることが確定しています。
【追記②】第8話で鈴間亜矢が東堂の妻・亜希の実の妹であることが判明。本名は住吉亜矢。東堂が温人の娘を誘拐するために、ハルカナに亜矢を送り込んだとのこと。
女優・藤間爽子 「ひよっこ」などに出演
なんとも怪しい鈴間亜矢を演じているのは、東京都出身の27才の女優、日本舞踊家の藤間爽子(ふじま・さわこ)です。
祖母は日本舞踊の紫派藤間流・初世家元 藤間紫(ふじま・むらさき)、祖父は藤間流宗家の舞踊家で人間国宝の二世・藤間勘祖(六世・藤間勘十郎)。父は俳優・藤間文彦、母は元女優の島村佳江という芸能一家に生まれた藤間爽子。
幼少期から祖母の藤間紫に師事し、7歳で歌舞伎座の舞踊会にて初舞台を経験。その才能は祖母が嫉妬したほどだそうで、早くから後継者として指名されています。2018年には三代目・藤間紫を襲名。若くして日本舞踊 紫派藤間流の家元の重責を担っています。
女優としては、2017年にNHK朝ドラ「ひよっこ」に出演。白石加代子が演じた下宿の大家・立花富の若き日を演じると、芸者時代の秘められた恋の回想シーンを美しく演じ、高い評価を獲得しています。
続けてNHKドラマ(大河ファンタジー)「精霊の守り人III 最終章」(2017年)の王妃の侍女役、BS時代劇「大富豪同心」(2019年)のお直役などでドラマの現場を経験すると、2021年の日本テレビ系ドラマ「ボイス 110緊急指令室(第2シリーズ)」ではECUの新人室員・小松知里役でレギュラー出演。
ほかにも舞台「半神」(2018年・マリア役でW主演)、「桜姫」(2019年・吉田役で主演)、「タンスのゆくえ」(2020年・主演)などでも活躍。気鋭の日本舞踊家であるとともに、女優としても注目度を高めています。
▼「ひよっこ」に出演した当時は「次期家元」という立場だった藤間爽子。