NHK連続テレビ小説「おちょやん」で、ヒロインが女中として働く芝居茶屋「岡安」の娘・岡田みつえの人物像、キャラクター設定などをまとめます。
みつえは、ヒロインの新しい人生を後押しする重要な人物。ある人物との恋と別れなども描かれるようで、演じる東野絢香の演技に期待がかかります。
岡安の「嬢さん」みつえ
岡田みつえは、ヒロイン・千代が女中奉公に出る大阪・道頓堀の芝居茶屋「岡安」の一人娘。女将・シズ(篠原涼子)と主人・宗助(名倉潤)により大切に育てられてきた「嬢さん」です。
みつえは千代と同い年ですが、貧乏で苦労して育った千代とは対照的な生い立ち。あくまでお嬢さんと奉公人という上下関係の中ではありますが、二人は仲良しになっていきます。
みつえは茶屋の贔屓役者の息子である天海一平(成田凌)とは幼なじみの関係。千代に負けず劣らず気が強いみつえは、一平への好意を隠さずに(?)積極的に一平に近づいていきます。
一方でライバル茶屋「福富」の一人息子・福川富助(井上拓哉)とも仲良しであり、みつえの本心が気になるところです。
第11週では、みつえと「想い人」との恋の顛末が描かれます。千代は京都に逃亡する際にみつえに逃してもらった恩を感じており、恋に悩むみつえを助けようと奔走。身分や生い立ちが違う千代とみつえですが、いつしか信頼し合える関係性を構築していきそうです。
第二次世界大戦により大阪中心部は大空襲の被害を受け、千代やみつえが愛した道頓堀も焼け野原になってしまいます。歴史ある「岡安」の一人娘として、時代遅れになってしまう芝居茶屋をどのように扱うのか、みつえの行動にも注目です。
朝ドラ初出演 大抜擢女優・東野絢香
岡田みつえ役を演じるのは、朝ドラ初出演となる22歳の女優・東野絢香(ひがしの・あやか)です。ドラマのご当地・大阪府の出身であり、特技だという関西弁のセリフ回しに期待がかかります。
※年齢はドラマ放送当時。みつえの子供時代は子役の岸田結光が演じます。
東野絢香はいわゆる「アイドル女優」といったタイプではなく、幼少期から女優を夢見てしっかりとした経歴を積み重ねてきています。
8歳で女優を志したという東野絢香は、専修学校で演技を学んだ後に上京し、トライストーン・エンタテイメント運営の俳優養成所「トライストーン・アクティングラボ(TSAL)」に入所。木村文乃らを排出した同所でしっかりと演技の基礎を磨き、2018年には映像産業振興機構(VIPO)主催のアクターズセミナー賞で期待の俳優におくられる優秀賞を受賞しています。
その後はトライストーン・エンタテイメントに所属。劇団イキウメ、劇団ガバメンツ、劇団□字ックなどの舞台に客演し、女優としての経験を着実に重ねています。
2018年にはファミリーマートのCM「チキンベル奏者の崩壊」篇に出演。翌2019年には関西テレビの深夜ドラマ「猪又進と8人の喪女〜私の初めてもらってください〜」に第3話のメインゲストとして登場。生き物コミュニケーター・神宮寺紫音役を好演し、地上波テレビでの本格的な女優デビューを果たしています。
「おちょやん」はこれに続くドラマ出演であり、まだ経験の少ない女優としては大抜擢といえるでしょう。
「まれ」の清水富美加・門脇麦、「あさが来た」の清原果耶・吉岡里帆、「ひよっこ」の松本穂香・伊藤沙莉、「半分、青い」の奈緒など、朝ドラではヒロインの周辺人物として出演した若手女優がその後に大ブレイクを果たす例が続出しています。東野絢香の名も「おちょやん」への出演で一気に知られていきそうです。