【おちょやん】芝居小屋「えびす座」と「鶴亀座」 モデルは道頓堀五座「角座」と「中座+浪花座」

NHK連続テレビ小説「おちょやん」で、道頓堀のオープンセットに鎮座する2つの芝居小屋「えびす座」と「鶴亀座」についてまとめます。

これらの芝居小屋のモチーフになっているのは、「道頓堀五座」として芝居町を支えた実在の芝居小屋たち(角座、浪花座、中座)です。

道頓堀の巨大オープンセット 芝居小屋は二軒

京都・太秦の「松竹撮影所」(京都市右京区)の駐車場だった場所に建設された、長さ80メートルにおよぶ「おちょやん」の道頓堀オープンセット。

40軒のお店(パン屋、時計屋、写真館、洋品店など)とともに、2軒の大きな(架空の)芝居小屋「えびす座」「鶴亀座」が鎮座し、大正時代の芝居町の風景が再現されています。

日本式の木造建築・えびす座

物語上メインの芝居場となるのは、太左衛門橋に面して建つ芝居小屋・えびす座。昔ながらの日本式の木造建築で、屋根には本瓦が使用されているなど本格的な造りをしています。

えびす座では、一平が所属する天海天海一座や歌舞伎役者・早川延四郎などが公演をし、様々なストーリーが立ち上がっていきます。

道頓堀五座のうち、和建築だった角座(後述)がモデルとのこと。

モダンな洋風建築・鶴亀座

一方、えびす座から少し西に建つ芝居小屋・鶴亀座は、洋風の意匠が取り入れられた和洋折衷の建築物。こちらでは日本一の喜劇団・須賀廼家万太郎一座などが公演を行うようで、えびす座に比べると少し格式が高いのかも知れません。

鶴亀座は、場所としては道頓堀五座における中座の位置のイメージだそうですが、その洋風な意匠は浪花座をモチーフにしているそうです(後述)。

道頓堀五座とは?

寛文3年(1626)に勘四郎町にあった芝居を道頓堀南側に移したことに始まる、芝居町としての道頓堀の歴史。最盛期には歌舞伎六座、浄瑠璃五座、からくり一座の計十二座が軒を並べる一大エンターテインメントエリアに成長しています。

天保の改革を経て芝居小屋は五座に減り、明治時代には戎橋付近から(現在の道頓堀商店街に沿って)東へ 浪花座→中座角座朝日座弁天座と並ぶ「道頓堀五座」が確立しています。

▷参考記事:大阪都市遺産研究センターによる可視化プロジェクト「CGによる大阪都市景観の復元」。道頓堀五座の在りし日の姿などがCGにより再現されています。

角座(えびす座モデル)

▼道頓堀商店街に面した角座の跡地。 「松竹芸能 DAIHATSU MOVE 道頓堀角座」の文字が見えます。

「おちょやん」劇中のえびす座のモデルとされる角座は、もとは角の芝居と呼ばれた芝居小屋。小屋の目の前にある太左衛門橋は角の芝居を開いた名代・大坂太左衛門の名が由来とされます。

角座は、昭和3年に曽我廼家十吾と渋谷天外が中心となり旗揚げされた松竹家庭劇の最初の本拠となった小屋でもあります。

同地には2013年(平成25年)から5年間の期間限定で、「松竹芸能 DAIHATSU MOVE 道頓堀角座」が設置されていました。

浪花座、中座(鶴亀座モデル)

▼「FOREVER21(2019年10月閉店)」が入っていた 「道頓堀ZERO GATE」が浪花座の跡地。これぞ大阪という風景が広がる道頓堀商店街・戎橋付近。ワンブロック先が中座の跡地。

鶴亀座の外観モデルとされる浪花座は、もとは筑後の芝居などと呼ばれる歌舞伎小屋でした。1910年(明治43年)に改築され、戦中まで洋風意匠の劇場として親しまれました。浪花座は日本初の本格職業喜劇団・曾我廼家兄弟一座が旗揚げした劇場であり、浪花千栄子が8歳から働いた仕出し屋・浪花料理は浪花座と中座の中間にあったそうです。現在は「道頓堀ZERO GATE」という商業ビルになっています。

鶴亀座の位置的なモデルは、浪花座と角座の間にあった中座。もとは中の芝居と呼ばれた芝居小屋で、旗揚げされた松竹家庭劇は人気上昇とともに角座から浪花座、そして格上の中座へと舞台を移しています。戦後の1946年(昭和21年)に松竹新喜劇の旗揚げ公演が行われたのも中座でした。現在は「中座くいだおれビル」としてその名を残しています。

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