NHK連続テレビ小説「おちょやん」で三戸なつめが演じるヒロインの実母・竹井サエについてまとめます。父の愛情を受けられずに育つ千代ですが、実母・サエとの思い出だけは千代の心に生き続けています。
竹井サエは、浪花千栄子の母をモチーフにキャラクターが創作されています。
若くして亡くなったサエ ガラス玉の思い出
千代(毎田暖乃)は5歳の時に実母・サエ(三戸なつめ)を亡くし、亡き母の代わりに家の仕事や弟・ヨシヲ(荒田陽向)の世話の一切を担ってきました。
第1週では、三戸なつめ演じるサエの生前の回想シーンがたびたび登場します。すっかりダメ父になって暴走を続けているテルヲ(トータス松本)が本来は愛妻家だったこと、そして、千代が今も大切にしているガラス玉の思い出…。
サエが不在となってしまったことが竹井家がとっていかに大きな痛手であるか、そしてサエがいかに家族を愛していたのか、そんなドラマが第1週を通して描かれていきます。
実父からも継母からも捨てられ、大阪・道頓堀に女中奉公に出ることになる千代。優しかった母・サエとのわずかばかりの思い出は、厳しい世界で生きていく千代の大きな支えになっていくはずです。
朝ドラ初出演・三戸なつめ
いっぱい笑って本当たのしかったー😂😂
観てくださった皆様暖かく迎えてくださりありがとうございました🙇♀️✨#未開発区域 pic.twitter.com/UIyeH8Id78— 三戸 なつめ (@mitonatsume) November 22, 2020
実母・サエ役を演じるのは奈良県奈良市出身のモデル、歌手・三戸なつめ(みと・なつめ)です。
「Zipper」「SEDA」などのいわゆる「青文字系」ファッション誌のモデルとして活躍してきた三戸なつめ。
パッツン前髪がトレードマークであり、「三戸なつめのSONG STREET」「ちちんぷいぷい」「+ music」(MBS)や「ごごナマ」(NHK)などの情報番組、音楽番組で、明るいキャラクターにより人気となっています。
女優としては映画「恋する♡ヴァンパイア」「賭ケグルイ」「明日、キミのいない世界で」などに出演し、歌手としても中田ヤスタカプロデュースによる「前髪切りすぎた」でデビューするなど、幅広い活躍を見せています。
浪花千栄子の実母・南口キクがモデル
三戸なつめが演じる竹井サエは、女優・浪花千栄子(本名・南口キクノ)の母・南口キクがモデルになっています。
キクは夫・卯太郎との間に二人の子供(長女千栄子と長男)を産みましたが、下の子(長男)を産んでからは体調を崩し、千栄子が5歳の時に亡くなっています。
母の死後は家事や父の仕事の手伝い、弟のお守りまでの一切を担い、横暴で理不尽な父とその再婚相手(継母)から随分とひどい目にあわされた千栄子。
5歳で死別したため実母のことはハッキリとは覚えていなかったようですが、自らの手で母を土葬したことを大人になってからも覚えており、たびたび実母の夢を見ることがあったとか。実母が元気だった頃は貧しいながらもそれなりに幸せな日々を過ごしたそうで、実母との思い出には良いイメージがあったようです。
家族には辛い思い出しかなかった千栄子にとって、母と過ごした幼少期は短いながらも大切な時間だったのです。
朝ドラ「おちょやん」ではこうした浪花千栄子の生い立ちを参考に、実母のキク、継母の栗子の姿が描かれていきます。
▼優しい実母とは正反対の、とんでもない継母・栗子。
・【おちょやん】千代の新しい母・竹井栗子(宮澤エマ) モデルは浪花千栄子の継母