NHK連続テレビ小説「おむすび」第70回(2025年1月10日放送)より。新婚生活を始める結と四ツ木の新居が大阪・十三(じゅうそう)の木造アパートだと判明しましたので、物件情報の詳細などをまとめておきます。
また、二人が当初入居を夢見たおしゃれな新築マンションの物件情報(家賃12万円)もあわせてまとめておきます。
新居は大阪・十三の安い賃貸アパート
平成22年(2010年)の元旦、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は両家の両親を前に改めて二人の将来の展望について話し、無事に結婚の承諾を得ています。
そのやり取りの中で、二人が新婚生活を始める予定だというアパートの物件図面が画面に映し出されています。以下、画面から読み取れた物件情報をまとめておきます。
名称:メゾン・de・なにわ 101号室
種目:アパート
所在地:大阪府大阪市淀川区北元町7-12-20
交通:十三駅から徒歩20分
家賃:55,000円
共益費:10,000円
敷金:無料
礼金:無料
水道代:実費
専有面積:45平方メートル
間取り:2LDK
築年数:30年
契約期間:2年
構造:木造アパート
(株式会社レ・ホーム不動産)
二人が新居に選んアパート「メゾン・de・なにわ101号室」は、大阪の中心地・梅田からほど近い阪急電鉄・十三駅(じゅうそうえき)から徒歩20分。
駅からもスーパーからも遠く少し不便な物件ですが、家賃が安く会社(茨木)にも神戸にも行きやすいこと、日当たりが良いことなどが決め手となったようです。
最寄り駅となる十三駅は、二人の勤務先に近いと思われる茨木市駅を通る阪急京都線や、結の実家と思われる王子公園駅?に向かう阪急神戸線などが集まる阪急電鉄のターミナル駅であり、新幹線の停車駅である新大阪駅にも近い便利な立地です。
十三は淀川を挟んで梅田の対岸にある街であり、闇市の名残を感じる雑然とした歓楽街などが魅力的。いかにも大阪のコテコテの下町といったところ。
気になるお家賃は都心部としては格安の5万5000円プラス共益費1万円。関西地方でお高いとされる敷金礼金が無料であり、お金に余裕がない二人にとってありがたい物件と言えるでしょう。
※物件を紹介してくれた「株式会社レ・ホーム不動産」は、不動産屋の営業職だったモリモリ(小手伸也)からの紹介。
★十三駅は、結の実家マンションがある神戸のさくら通り商店街(最寄りは阪急神戸線・王子公園駅か)から星川電器茨木支社(JR京都線・茨木駅または阪急京都線・茨木市駅)へと通勤する際の乗換駅(阪急神戸線→阪急京都線)です。
◎結の実家からの通勤ルート(予想)
王子公園駅→(阪急神戸線で30分ちょっと)→十三駅で乗り換え→(阪急京都線で約15分)→茨木市駅→徒歩?
間取りは2DK 築30年の一階部分 旧耐震基準物件なのが気になる…
間取りはLDKと和室が二間の2LDKで、101号室なので1階の角部屋ですね。洗面室が独立して存在しますが、風呂とトイレが一緒であることがネックでしょうか。
少し気になるのが、築30年の古い木造アパートの1階部分だということ。
平成22年(2010年)の時点で築30年ということは、このアパートは昭和55年(1980年)に建てられたという計算になります。
これは1981年(昭和56年)に耐震基準を厳格に見直して改正された「新耐震基準」(震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことが基準)以前の建物であり、当然ながら阪神・淡路大震災(1995年)の被害を受けてより耐震基準が厳格化された「2000年基準」よりも前の建物です。
阪神・淡路大震災で自宅の一階部分(店舗部分)が潰れて命からがら生き延びた米田家ですから、聖人(北村有起哉)や愛子(麻生久美子)は古いアパートの一階部分に娘が住むことに抵抗はなかったのでしょうか。十三駅は淀川沿いにあり、決して強固な地盤とはいえない土地柄ですので、なんだか気になりますね。
※この8年後の平成30年(2018年)には大阪市北区・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市などで震度6弱を記録した「大阪府北部地震」も発生しています。第15週では「東日本大震災」が描かれることが予告されていますが、物語後半で星河電器のお膝元で発生した「大阪府北部地震」が描かれる可能性もありそうです。
【当初希望した物件】家賃12万円のキラキラした新築マンション
最後に、当初結と翔也が入居を希望した新築マンション(第67回)の物件情報をまとめておきます。
こちらは会社がある茨木市の物件で、部屋探しをしていた当時(2009年)はまだ建築中だった新築物件。
「2009年9月竣工予定!理想の対面キッチン!」「日当り良好!オートロック完備!」というキャッチコピーが踊る、キラキラとした物件でした。
名称:ベレメール晴之台 103号
種目:マンション
所在地:大阪府茨木市晴之台2丁目5-13
交通:(JR)茨木駅から徒歩10分
家賃:120,000円
共益費:10,000円
敷金:2ヶ月
礼金:2ヶ月
水道代:実費
専有面積:45.37平方メートル
間取り:1LDK
築年数:2009年9月(新築)
契約期間:2年
構造:重量鉄骨現状:建築中
(株式会社レ・ホーム不動産)
キッチンもテラス部分も広く日当たりが良い好物件でしたが、家賃+共益費で月13万円かかる上に、敷金礼金で4ヶ月分(48万)がすっ飛ぶというお高めの物件。二人はこの物件に住みたいがために、「貯金大作戦」をスタートさせています。
翔也はこれまで給料のほとんどを野球道具や体のメンテナンス費用に投資してきており、結婚決断の時点で貯金は皆無。共働きとはいえお金に余裕がない二人は最終的にこのキラキラ物件を諦めて、十三の古いアパートに入居することを決めています。