NHK連続テレビ小説「おむすび」に登場する神戸・さくら通り商店街の撮影場所、ロケ地をまとめます。
震災前の商店街のシーンの一部は、実在する商店街を使って屋外ロケが行われています。
神戸「さくら通り商店街」とは?
「さくら通り商店街」は、神戸の中心部近くにある昔ながらの商店街です。※ドラマ上の架空の商店街です。
平成初期当時、聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)はこの「さくら通り商店街」で理容室「バーバーヨネダ」を営んでおり、結は生まれてから阪神・淡路大震災(1995年)が発生する6歳の頃までを神戸の街で過ごしています。
「さくら通り商店街」のメインストリートの先には阪急電車のものと思われる「マルーンカラー(栗色、小豆色)」の鉄道車両が走っていたほか、線路の先には六甲山地と思われる山並みも見えており(第21回放送などで登場)、「さくら通り商店街」は阪急神戸線沿線の昔ながらの地元商店街なのではないかと推測されます。
また、震災前日には歩と真紀が神戸の代表的繁華街・三宮にある通り「トアロード」で洋服の買い物をしており、「さくら通り商店街」は三宮にもほど近い場所にあると推測されます。
【屋外ロケ地】神戸・水道筋商店街 バーバーヨネダ周辺はスタジオセット
ドラマの前半から、たびたび1996年(平成7年)の回想シーンとして神戸の「さくら通り商店街」が登場しています。
10月28日(月)放送の第21回では、6歳の結と聖人が「さくら通り商店街」のメインストリートを仲良く歩くシーンが描かれています。この商店街のメインストリートと思われる風景のシーンは、実在する神戸の商店街「水道筋1丁目商店街」で撮影されているようです。
「さくら通り商店街」が登場した第14回や第21回の放送をよくよく見返してみると、「水道筋1丁目商店街」に実在する「レストランプチ」や「阪大塾」の看板の文字が画面に登場しています。
▼「水道筋1丁目商店街(すいいち)」の風景。第21回で結と聖人が仲良さそうに歩いていたのは、ちょうど同商店街の「レストランプチ」や「阪大塾」の店舗前付近。ドラマではこの道の先に阪急電車の踏切と六甲山地が見えていましたが、CGによる合成と思われます。
また、11月14日(木)放送の第34回では、久しぶりに神戸を訪れた聖人がさくら通り商店街のアーケードの入口に立つシーンも登場しています。
これら復興後(平成19年以降)のさくら通り商店街のアーケード街のシーンは、同じ水道橋商店街の「灘中央筋アーケード」で撮影が行われています。※「バーバーヨネダ」がある商店街の路地裏周辺のシーンなどは、スタジオセットによる撮影のようです。
▼こちらは復興後にアーケードが完成したさくら通り商店街の屋外ロケ地。同じ水道橋商店街の「灘中央筋アーケード」の前で、聖人が立ち尽くす姿が描かれています(第34回)。映像にはアーケードの入口に「お好み焼きうめづ」の看板が見えており、朝ドラ「舞いあがれ!」へのオマージュと思われます。
商店街の変化、復興した姿に注目!「灘中央筋」のアーケードも登場
ドラマはやがて福岡・糸島編が終了し、神戸編へと突入していきます。
聖人は悩んだ末に一家での神戸再移住を決意すると、昔馴染みの「さくら通り商店街」で理容室「ヘアサロンヨネダ」を再開業。結は生まれ故郷である神戸を拠点に、とある「夢」への第一歩を踏み出すことになりそうです。
そこで注目されるのが、震災で壊滅的な被害を受けた後に新しい姿に生まれ変わった「さくら通り商店街」の姿です。
震災後、偏屈な靴店店主・渡辺孝雄(緒形直人)が頑なに反対していた商店街のアーケード化計画が実現すると、「さくら通り商店街」は近代的な姿に生まれ変わったようです。
神戸編で描かれる新生「さくら通り商店街」はスタジオセットでの撮影がメインになると思いますが、神戸の人々の復興の息吹を感じ取れるセットが組まれているようなので、そのディテールなどに注目です。