TBSドラマ「天皇の料理番」第9話(6月21日放送)より。不遇の時代に秋山篤蔵(佐藤健)を温かく見守っていたバンザイ軒の「おやっさん」こと森田仙之介(佐藤蛾次郎)が亡くなっていたことがわかりました。その死因はやっぱり…?
大らかなバンザイ軒の「おやっさん」
かつて修業先だった華族会館を解雇された秋山篤蔵は、街の洋食屋「バンザイ軒」に転がり込み、不遇の時代を切り抜けています。「バンザイ軒」は現在でいうところのB級食堂で、働き盛りの男たちが腹一杯メシを食える、街で愛される大衆食堂です。
バンザイ軒の「おやっさん」こと森田仙之介は、大らかで細かいことは気にしない陽気な男。厨房の一切を篤蔵に任せ、自身は日々吉原に夜遊びに繰り出すという、自由奔放な生活を送っていました。
おやっさんはお亡くなりに(悲)…
そんな老いて若々しい仙之介でしたが、篤蔵がパリ留学から帰ると、すでに鬼籍に入っていました。久々(壮行会以来4年ぶり)に「バンザイ軒」に帰ってきた篤蔵が神棚に飾られた仙之介の写真に気が付くと、仙之介の妻・お梅(高岡早紀)は「大往生だよ!」と晴れ晴れとした表情。篤蔵に仙之介の死因をヒソヒソと耳打ちします。
この場面。セリフで明確に死因は語られませんでしたが、これまでの仙之介の行動とお梅の態度から、以下のような死因であると推測出来ます。
「夜の芸術」おやっさんの死因はやっぱり男冥利なアレ…?
仙之介は、吉原では「巨匠」と呼ばれ、その遊びっぷりは「夜の芸術」と謳われるほどの有名人。とにかく仕事よりも遊びに人生を賭けていた男でした。
お梅によれば仙之介の死は大往生であり、その死には悔いが見られず「おやっさんらしい」晴れ晴れとしたものだった様子。さらには、わざわざ篤蔵にヒソヒソ声で死因を伝えたことからも、あまり大手をふるって大声で伝えるような死因ではなさそうです。
こうした状況から推測すると、仙之介は女性と遊んでいる最中に「ポックリ」と逝ったのではないかと思われます。とにかく、病で苦しんで死んだという悲しい類いのものではなく、最期まで自分の好きなことを貫いた人生だったようです(笑)。
仙之介亡き後、「バンザイ軒」の厨房は「小柳さん」という男性が入っています。
▲佐藤蛾次郎といえば 「男はつらいよ」の寺男・源吉(源公)役があまりに有名。「天皇の料理番」でも「おやっさん」という当たり役。