NHK連続テレビ小説「虎に翼」第8週に俳優として活躍する岡本玲(おかもと・れい)が登場します。
この記事では、「虎に翼」で岡本玲が演じる女性・両国満智の人物像をまとめるとともに、岡本玲の簡単なプロフィール、朝ドラ出演歴などをまとめます。
子の親権を争う女性・両国満智
いよいよ一人前の弁護士として仕事が舞い込むようになってきた寅子(伊藤沙莉)は、ある日、子の親権を義父と争っているという女性からの依頼を受けることになります。
両国満智(岡本玲)というその女性は歯科医師だった夫に先立たれたばかりで、4歳の息子・小太郎(藤元萬瑠)を抱えながら、亡き夫の子を妊娠中とのこと。
満智はお金が足りず困った末に夫の友人である歯科医師・神田の助けを受けたのですが、これを知った義理の両親は満智を「著しき不行跡」だとして訴えたのだとか(※不行跡=ふぎょうせき。品行がよくないこと。身持ちが悪いこと。)
弱き女性の味方になるという理想に燃え、張り切って満智の弁護活動を展開する寅子。しかし、前のめり気味な寅子の姿を見た優三(仲野太賀)は少々心配をしており…。
▼第2週では明律大学女子部に入学したばかりの寅子が泥沼の離婚裁判を傍聴しています。この時の妻・峰子に対する理不尽な扱いが、弁護士・寅子の正義心の原動力になっているようですが…。
俳優・岡本玲 朝ドラ「純と愛」「わろてんか」に出演
▼2023年の主演映画「茶飲友達」で高崎映画祭・最優秀主演俳優賞を受賞した岡本玲。雑誌モデルから芸歴をスタートさせていますが、その後に日本大学藝術学部映画学科で本格的に映画理論などを学んでおり、演技力に定評があります。
第37回高崎映画祭にて映画「茶飲友達」で外山文治監督の最優秀監督賞とともに最優秀主演俳優賞をいただきました。
— 岡本玲 (@okarei_official) March 26, 2024
これからも役者として、善悪ともに世の中を感じることから逃げずに生き様を芝居に昇華し、作品に貢献できる役者を目指したいです。
皆さま本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/j5cV9r1zGo
駆け出しの新米弁護士・寅子にとって忘れられない依頼人となりそうな両国満智。演じているのは、和歌山県和歌山市出身の32歳の俳優、モデルの岡本玲(おかもと・れい)です。
2003年、ティーン向けのファッション雑誌「ニコラ」の専属モデルオーディションでグランプリを受賞し、芸能界の道へと進んだ岡本玲。「ニコラ」モデルの先輩だった新垣結衣から可愛がられ、その人気から何度も「ニコラ」の表紙を飾るなど、同誌のトップモデルとして活躍をしています。
俳優としても2007年にドラマ「生徒諸君!」に生徒役でレギュラー出演してデビューを飾ると、「赤い糸」「フリーター、家を買う。」「最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜」などの人気ドラマや、映画「憐 Ren(主演)」「君へのメロディー(ヒロイン)」などに次々と出演。
その勢いのまま、2012年にはNHK朝ドラ「純と愛」(NHK大阪制作)に初出演を果たしています。
岡本玲が演じたのは、ヒロインの結婚相手となった待田愛(風間俊介)の妹・待田誠役。誠は、家を飛び出してしまった兄に代わり家業である弁護士事務所の後継者としての多大な期待をかけられてしまうという役柄。誠はその重圧に押しつぶされて道を踏み外しそうになりますが、紆余曲折の末に、兄の愛の脳腫瘍を治すために医師を目指すことになるという物語上重要な人物でした。
2017年には「わろてんか」(NHK大阪制作)で2度目の朝ドラ出演を経験しています。
「わろてんか」で岡本玲が演じたのは、ヒロインの結婚相手となった北村藤吉(松坂桃李)の元許婚・杉田楓役でした。大阪船場の商人の娘で、その商才と気の強さを認められて北村家の嫁候補となった楓ですが、本心では藤吉に愛情を持っておらず、心に迷いがありました。楓はヒロインのてん(葵わかな)と出会ったことで自分の本心に気が付くと、新聞記者として働きながら歌人を目指す道へ。自立心あふれる颯爽とした女性像を岡本玲が好演しています。
近年もドラマ「私と夫と夫の彼氏」「リズム」「大奥(NHK版)」などに出演し、存在感を見せている岡本玲。今回「虎に翼」で演じる両国満智は少し裏の顔がある人物のようなので、岡本玲の演技力、表現力に期待がかかります。
▼主演映画「茶飲友達」は、高齢者売春クラブが摘発されたという実際の事件を元に超高齢化社会の日本の現実を描く、社会派の群像劇。主演の岡本玲は売春倶楽部「ティーフレンド」の代表・佐々木マナ役を演じています。