連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に登場する主な企業、団体、店舗などをまとめます。
史実上のモデルやモチーフが存在すると思われる企業団体には◎印を、設定等が改変されているもののある程度参考になっている企業団体が存在するものには△印をつけています。無印(・)はドラマオリジナルのフィクション、あるいはモデル不明の企業・団体です。
△遠州浜松染工
父・竹蔵(西島秀俊)が勤めていた染物会社。
<史実>大橋鎭子の父・武雄は、「日本製麻株式会社」の北海道工場の工場長として働いていた。
→【とと姉ちゃん】「遠州浜松染工」ロケ地は足利市「トチセン」の赤レンガ工場
・西洋紡
遠州浜松染工の得意先(大手紡績会社?)で、竹蔵らは頻繁に大迫専務(ラサール石井)を接待。ドラマオリジナル。東洋紡ではない。
△青柳商店
母・君子(木村多江)の実家。創業200年を誇る老舗材木問屋。
<史実>大橋鎭子の父方(武雄)の実家が、深川の材木商だった。
・森田屋
小橋一家が住み込みで転がり込んだ深川の老舗仕出し屋。高崎に移転後、「キッチン森田屋」として東京で再スタート。ドラマオリジナル。
△深川高等女学校
常子(高畑充希)ら三姉妹が通った女学校。
<史実>大橋鎭子は深川ではなく大井(品川区)に住み、東京府立第六高等女学校(現在の都立三田高校)に通っていた。
→【とと姉ちゃん】大橋鎭子の生い立ち、経歴 女学校、就職、創業まで
△鳥巣商事
常子の最初の就職先となる商社。「浄書室」でタイピストとして勤務。
<史実>大橋鎭子の最初の就職先は「日本興業銀行(みずほ銀行の前身)」。「調査室」で資料整理などを担当。
・甘味屋花琴庵
若き日の常子と星野(坂口健太郎)が週に一度のデートを重ねた甘味処。ドラマオリジナル。
◎甲東出版
常子の二番目の就職先で、出版業ならびに花山と出会うことになる運命の会社。
<史実>大橋鎭子は二番目に就職した「日本読書新聞社」で出版を学び、同社の田所編集長の紹介により花森安治と出会っている。
→【とと姉ちゃん】「甲東出版」モデルは「日本読書新聞社」か ドラマとの相違点も
△内務省宣伝部
戦時中、花山伊佐次(唐沢寿明)が勤めていた部署。ここで戦意高揚のためのスローガンづくりに取り組んでいた。
<史実>花森安治は戦時中「大政翼賛会・宣伝部」に所属し、「ぜいたくは敵だ!」などの有名なスローガンを生み出している。
→【とと姉ちゃん】花山伊佐次の戦後の苦悩 モデル・花森安治の戦争への関わりと、反戦思想
・カフェー浪漫
親友・綾(阿部純子)が女給として働いていた新橋のカフェ。ドラマオリジナル。
◎あなたの暮し出版
戦後、常子が興した出版社。三姉妹で「スタアの装ひ」を創刊させた後に、「あなたの暮し」で本格的に会社始動。
<史実>大橋鎭子は戦後、出版社「衣裳研究所(後の暮しの手帖社)」を立ち上げ、「スタイルブック」「暮しの手帖」を創刊させている。
→【とと姉ちゃん】雑誌「あなたの暮し」命名理由 花森安治の名文「暮しの手帖宣言」がベースに
→【とと姉ちゃん】「あなたの暮し」のモデル雑誌は「暮しの手帖」
△日の出洋裁学校
小山内節子(ふせえり)が経営する高級洋裁学校。常子発案による「直線裁ち講座」の開催を妨害する。
<史実>直線裁ちなど実践的なテクニックを教える「花森安治・服飾デザイン講座」を全国各地で開催した大橋鎭子は、宇都宮の回で地元の大手洋裁学校に切符を買い占められ会場に誰も来ず、という妨害行為を経験している。
→【とと姉ちゃん】日の出洋裁学校校長・小山内節子(ふせえり)の嫌がらせエピソード 実話がもとに
・袴田料理学校
あなたの暮し出版の経営が苦しくなった時に、広告出稿をお願いした料理学校。やがて記事に口出しをするようになったことで関係がこじれ、出稿を取り止める。
・乙葉出版
平塚らいてう(真野響子)の「専属編集者」若松(モロ師岡)が属していた出版社。
・光和医薬品社
15年ぶりに再会した星野が勤めている製薬会社。星野は総務課の係長。
・ちとせ製作所
「商品試験」のトースター特集で自社製品を酷評され、経営危機に陥る町工場。
→【とと姉ちゃん】「ちとせ製作所」「トースター試験」エピは実話?モデルは?
・アカバネ電器製造
「商品試験」の内容や方針に不満を持ち、執拗な嫌がらせを繰り返す家電メーカー。社長・赤羽根(古田新太)のヒールっぷりに注目。
→【とと姉ちゃん】電化製品メーカー「アカバネ電器製造」 「あなたの暮し」に激怒
・大東京新聞
発行部数を伸ばす「あなたの暮らし」に記者・国実恒一(石丸幹二)が興味を示し、取材を申し込んでくる。