「あまちゃん」「ごちそうさん」「花子とアン」朝ドラで続く震災描写 それぞれの描き方は?

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NHK連続テレビ小説「花子とアン」第18週。ついに安東かよ(黒木華)にプロポーズした村岡郁弥でしたが、その直後に「関東大震災」が発生してしまいます。

NHK朝ドラは長い年月に渡る女性の一代記を描く事が多いため、「戦争」「震災」「死」などの描写は避けて通れません。

偶然にも近作「あまちゃん」(NHK東京)、「ごちそうさん」(NHK大阪)、そして「花子とアン」と、三作連続で大震災を物語で扱っており、その描き方は三者三様です。それぞれどのように震災を扱ったのか、簡単にまとめてみました。

▼「あまちゃん」東日本大震災(2011年発生)

東京と岩手県三陸地方の「東日本大震災」を描いた

あまちゃんの舞台は岩手県北三陸市の袖が浜海岸。「北三陸市」「袖が浜」は架空の地名で、岩手県久慈市がロケ地となっていました。

ドラマ上で東日本大震災が発生したのは、物語の終盤。主人公・天野アキ(能年玲奈)はアイドルになるために東京・上野で修行中の身。親友の足立ユイ(橋本愛)や袖が浜の仲間たちを北三陸に残して上京しているという状況でした。

被災者に配慮した震災描写が話題に

「あまちゃん」が放送されたのは、東日本大震災が発生してからわずか2年の時期。それだけに震災、津波被害の描き方には細心の注意が払われました。

宮城県出身の脚本家・宮藤官九郎が選んだその描写方法に対し、ネット上で好感の声が聞かれました。

直接の被害の様子は、北三陸観光協会の「模型の壊れ方」で表現されました。

ユイちゃんと鉄道マンの大吉(杉本哲太)は走行中の汽車に乗っていたものの、トンネル内に停車し難を逃れた「奇跡の車両」(※実話がモデル)により無事。北三陸の人々も全員無事でした。

東京の「現実感のなさ」も描写

一方、東京ではアイドルの卵たちがどこか現実感がないようなフワフワした気持ちで、被害を伝えるテレビ中継を見ていました。

アキはいてもたっても居られずに北三陸への「帰郷」を決心します。帰って来たアキを待ち受けていたのは、ガレキに埋もれた静かな町と、穏やかで美しい、変わらない海でした。

アキの帰郷によって、物語はクライマックスの「再生」「再始動」に向けて静かに動き始めます。

▼「ごちそうさん」関東大震災(1923年発生)

恩師・宮本先生が犠牲に

主人公・め以子(杏)は東京・本郷の出身ですが、関東大震災発生当時は大阪の西門悠太郎(東出昌大)のもとに嫁いでおり、直接的な被害は有りませんでした。

物語の登場人物で亡くなったのは、め以子の東京の女学校時代の恩師・宮本先生(奥貫薫)のみ。大阪ではめ以子の級友である桜子(前田亜季)らが集まり、弔いの食事会が開かれました。

当事者意識の差が、軋轢を生む

また、震災で関東から焼き出された人々が大阪の救護所に避難してくる様子も描かれました。

救護所に命からがらやってきた女性・谷川ふみ(星野真理)は、震災時の火災により夫と息子二人を亡くした身。

そんなふみに対し、め以子は東京の実家・開明軒の被害の様子を不躾(ぶしつけ)に何度も聞き出そうとしてしまいます。め以子の自分勝手で当事者意識の足りない言動にふみは激怒。食事も摂らず、塞ぎ込んでしまいます。

「ごちそうさん」における震災描写はわずか一週間放送分のみ。翌週には次の話題に移っており、そのあっさりとした描写に対し、一部では不満の声が聞かれました。

ただ、同じ日本に居ながらも被災地とそれ以外の場所では温度差がある、という「テーマ性」は感じられました。

被災地のことを心から心配に思いながらも、なかなか「当事者」として現地の人と心を一つに出来ない…。そんな距離感は、今回の「東日本大震災」にも通じる視点だったように思います。

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▼「花子とアン」関東大震災(1923年発生)

前二作とは違い、実在の人物の物語をベースにストーリーが構成されている「花子とアン」。それだけに、震災の被害もより重みが感じられます。

郁弥がプロポーズ直後に亡くなる

「花子とアン」で残念ながら亡くなってしまうのは、村岡英治(鈴木亮平)の弟・郁弥(町田啓太)。

「僕は出会った瞬間から、かよさんと結婚すると決めていますから」

そう宣言していた郁弥でしたが、かよに対して「派手な」プロポーズをした直後に大震災が発生。「カフェードミンゴ」の倒壊に巻き込まれ、亡くなってしまいます。

かよはプロポーズの恥ずかしさのあまり屋外へ逃亡し無事だったのですが、郁弥を失った辛さ、それに自分の気持ちを郁弥にきちんと伝えられなかった後悔もあり、震災後に大いに苦しむことになります。

震災、戦争…定番でもある暗黒の時代へ

また、順風満帆だった村岡印刷の経営も震災によって暗転。英治と花子(吉高由里子)にとっても苦しい日々が始まります。

大正12年発生の関東大震災から復興した後にも、昭和10年代から始まる「戦争の時代」が続きます。

明治末期から大正、昭和の終戦前後までが朝ドラのテーマになりやすいのは、こうした目に見える「苦難」が存在するために、物語を描きやすいという側面もあるのでしょう。

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