NHK連続テレビ小説「ひよっこ」2017年8月31日(木)放送回で、みね子がついに「ハンバーグ」を注文するシーンが描かれました。
この記事では、すずふり亭のメニューの値段、みね子の給料の額、昭和42年当時の物価などをまとめてみます。社会人として駆け出しだったみね子がハンバーグを食べることがどれだけ贅沢なことだったのか、想像ができると思います。
少しずつ高いメニューを…
上京して「向島電機」に就職して以来、みね子(有村架純)は毎月の給料日のたびにすずふり亭を訪ね、少しずつ高い値段のメニューを頼んでいくことを生きる励みにしてきました。
その習慣はすずふり亭で働き始めてからも変わらなかったようで、みね子はこの日の放送でついに「ハンバーグ」を頼むことになり、その美味しさに感激します。
すずふり亭のメニュー、値段は?
昭和42年現在、すずふり亭の主なメニューは以下の通りです。ちなみに、昭和39年に実(沢村一樹)が初めてすずふり亭を訪れ、恐る恐る頼んだ「ハヤシライス(ハッシュ)」の値段が200円(※厨房に通された伝票に書いてあった額)でしたので、三年間の間にいくらかの値上げが行なわれたものと思われます。
肉料理
特製ビーフシチュー(サラダ・スープ・ライスorパン)…500円
ハンバーグステーキ(サラダ・スープ・ライスorパン)…230円
ポークカツレツ(スープ・ライスorパン)…250円
ポークソテー(スープ・ライスorパン)…250円
魚料理
サーモンのムニエル(サラダ・スープ・ライスorパン)…220円
海老フライ(サラダ・スープ・ライスorパン)…250円
エビマカロニグラタン…230円
魚介のコキール…200円
御飯物
ハヤシライス(サラダ添)…220円
カレーライス(サラダ添)…200円
オムライス(サラダ添)…200円
チキンライス(サラダ添)…190円
その他
ロースハムエッグ…150円
ポテトフライ…70円
ビーフコロッケ(1ヶ)…60円
ロールパン(バター添)…50円
昭和42年当時の物価は?
昭和42年当時の物価はおおよそ現在の7〜10分の1程度かと思われます。
すずふり亭のハヤシライス、ハンバーグステーキは現在の貨幣価値で1,500円〜2,000円弱程度といったところでしょうか。
みね子の給料は?
昭和40年当時、みね子の向島電機での初任給の支給額合計は12,168円。そこから税金や保険、寮の食費などを差し引いた手取りは約6,000円で、更にそこから奥茨城の実家に5,000円の仕送りを送り、みね子の月のお小遣いは約1,000円でした。
初任給を手に初めてすずふり亭にやってきた当時のみね子は、メニューを見て値段の高さに驚き、結局一番安い「ビーフコロッケ・60円」を注文しています。
その後、すずふり亭に就職したみね子は10,000円の月額給料で働き始め、昭和42年春には給料が11,200円にアップしています。
【参考】昭和42年当時の大卒初任給の平均は以下の通り。
▼公務員初任給(月額)…25,200円
※諸手当を含まない基本給、国家公務員上級職試験に合格した大学卒を対象にした。▼銀行の初任給(月額)…28,500円
※都市銀行のほぼ共通の水準。大卒。
実家への仕送り(5,000円)を相変わらず続けている上、あかね荘の家賃が月4,000円とのことで、みね子は向島電機時代よりも苦しい生活を送っているはずです。(小遣いは月1,000円あるかどうか)
地道にコツコツと倹約し、ついに「ハンバーグステーキ・230円」を頼めるまでになったのです。
残る高額メニューは
ざっとメニューを見た感じ、みね子が未食と思われる高額メニューは海老フライ(250円)、ポークカツレツ(250円)、ポークソテー(250円)、そしてラスボスの特製ビーフシチュー(500円)あたりでしょうか。
実家から「そろそろ仕送りを減らしてはどうか?」と有り難い言葉をもらったみね子。いよいよ全メニュー制覇が近付いてきたようです。
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