【おちょやん】千代の新しい母・竹井栗子(宮澤エマ) モデルは浪花千栄子の継母

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NHK連続テレビ小説「おちょやん」に登場するヒロインの継母・竹井栗子(たけい・くりこ)の人物像をまとめます。

この竹井栗子という人物は、ヒロインのモデルである浪花千栄子の継母(飲み屋の仲居)がモデルになっていると考えられます。

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千代の新しい母・栗子

ヒロイン・竹井千代は大阪・南河内の貧しい家に生まれ、幼い頃に実母を亡くしています。養鶏で生計を立てている父・テルヲ(トータス松本)は女好きのダメ男で、少女期の千代はだらしないテルヲに振り回され続けます。

ある日、テルヲは千代の「新しい母」栗子(宮澤エマ)を家に連れてきます。栗子は料理屋の仲居をしていた美しい女性で、口達者なテルヲが口説き落としたようです。

突然竹井家の家族となった栗子でしたが、テルヲ以上に朝寝坊で、家事もロクにしないだらしない性格の持ち主。次第に千代は栗子と対立するようになり、家に居場所をなくしていきます。

宮沢喜一元首相の孫・宮澤エマ

▷栗子を演じるのは、タレントで女優の宮澤エマ。東京都出身の31歳(※放送当時)。母方の祖父に第78代内閣総理大臣の宮澤喜一を持ち、父は元駐日代理大使のクリストファー・ラフルアー。「ニッポン・ダンディ」「ワイドナショー」といったテレビ番組への出演のほか、宮本亜門からの声かけがキッカケとなりミュージカル女優として活躍。2018年にはテレビドラマ「いつかこの雨がやむ日まで」(東海テレビ)に出演。追記:2022年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公の妹・実衣役を好演。

浪花千栄子の継母がモデル

栗子のモデルとなっているのは、ヒロインのモデルである女優・浪花千栄子の継母だった女性です。

浪花千栄子(本名・南口キクノ)は、大阪・富田林で養鶏を営む貧しい家に生まれています。生母が元気なうちは幸せな時間を過ごしていたようですが、3歳下の弟を産んだ後に生母は体調を崩し、千栄子が5歳の時に亡くなってしまいます。

それからの千栄子は学校にも通えず、幼い弟のおもりをしながら父の仕事や家事一切を手伝うなど、苦労の多い少女時代を過ごしています。躾の一環といえるのか、鍋の洗い方が悪い、御飯粒を粗相したなどと言って父から随分と殴られたそうです。

小さかった千栄子らをほったらかしのまま女性を追いかけていた父でしたが、千栄子8歳の頃、富田林の飲み屋で仲居をしていた女性と再婚をしています。

「あの子はいや!」 祖母の家に預けられる千栄子

千栄子にとって継母となる、この女性。千栄子は家事をろくにやらず三味線遊びに耽る継母を「悪妻の見本のような人」と軽蔑していたそうです。

彼女のおかげで千栄子はようやく小学校に行けるようになるなどの恩恵も受けますが、次第に継母と千栄子の関係性は破綻していきます。

ようやく学校に通えるようになり、字を一生懸命覚えようと千栄子が頑張っていた矢先。継母が突然田舎暮らしを嫌って家出をしてしまうと、千栄子の月謝が払えなくなり、念願の学校通いもわずか二ヶ月で中断されてしまいます。

なんとか父が説得し家に連れ戻された継母でしたが、「弟の方はいいが、あの娘はイヤ」と主張。どうやら継母はしっかり者で気が強い千栄子との暮らしを嫌がったようで、家出を繰り返した末に、自分を取るか娘を取るか父に決断を迫ったようです。

娘を捨て、継母をとったダメ父

これを受けて、父はあっさりと我が子を家から追い出すという驚きの結論を出しています。結局千栄子はその年の秋に近所の母方の祖母の家に預けられると、父に内緒のまま道頓堀の仕出し屋「浪花料理」に奉公に出されています。

これが千栄子9歳の時のこと。以降、千栄子は17歳まで浪花料理で実質無給で働き、こっぴどく折檻されるなど苦しい日々を送っています。

ただでさえ貧乏で惨めな幼少期を過ごしてきた千栄子ですが、突然現れた継母のせいで生家からも追い出される憂き目にあってしまったのです。

「おちょやん」ではこうした千栄子のエピソードをモチーフに、ヒロインの辛い少女時代、父や継母との不和などが描かれていきます。

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