2014年4月28日(月)放送のNHK連続テレビ小説「花子とアン」では、またしても「赤毛のアン」繋がりと思われる「小ネタ」が登場しました。その内容と意味をまとめます。
大文学会・昨年の出し物「リア王のコーデリア」
年に一度行なわれる修和女学校の「大文学会」。醍醐亜矢子(高梨臨)ら生徒たちは財閥の御曹司に見初められるチャンスでもある大文学会の開催にはしゃぎます。その醍醐から昨年の出し物「リア王のコーデリア(コーディリア)」についての言及がありました。
「リア王」はシェイクスピアによる悲劇の物語で、「コーデリア」は物語に登場する悲劇の第三王女です。
実直で口数の少なかったコーデリア。父・リア王が3人の娘たちに王国を譲る事になったときも、姉二人は言葉巧みに父を喜ばせるも、コーデリアは率直に物を言い父を怒らせ、勘当されてしまいます。その後、コーデリアは父を助けるために殺されてしまうという悲劇を辿ります。
元ネタ・アン「コーデリアと呼んで」
「赤毛のアン」の物語の中で、アンは初めてマリアに会った時、こんな会話をしています。
アン: “Will you please call me Cordelia?” she said eagerly.
マリア:“CALL you Cordelia? Is that your name?”
アン:“No-o-o, it’s not exactly my name, but I would love to be called Cordelia. It’s such a perfectly elegant name.”
わたしのことを「コーデリア」と呼んでくれますか?というアン。「コーデリア??それがあなたの名前なの?」と聞かれると、アンは「いいえ、わたしの名前ではないけれど、コーデリアと呼ばれたいの。とってもエレガントな名前だと思うの」と答えます。
はなこと呼んでくりょう!
安東はなが自分のことを「はなこ」と呼んでくれ、と言ってこだわるのは、赤毛のアンの「アン」が自分の名前の最後に「e」を付けて「Anne」とこだわった事から来ています。
「花子とアン」では「赤毛のアン」の物語のエピソードの中から「小ネタ」のように象徴的なエピソードが拾われ、ドラマに登場します。今日放送された「リア王」の「コーデリア」ネタも、「赤毛のアン」ファンにとってはお馴染みの場面であり、すぐにピンと来た方もいたかも知れません。
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